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今度はシン・仮面ライダーだって [シネマクラブ]

公開延期になって、まだ公開もされていない「シン・ウルトラマン」の次回作
として、2023年3月に公開が予定されている「シン・仮面ライダー」の製作が
「仮面ライダー生誕50周年企画発表会見」で発表されました。

shin_rider.jpg

元々、「シン・ゴジラ」も「シン・ウルトラマン」も否定的なので映画自体に
全く興味はありませんが、庵野秀明監督は約50年前の作品を引っ張り出しては
「シン」と名付けるという破壊行為(庵野ファンの人には、申し訳ないですが
オリジナルに愛着がある立場からすれば破壊行為以外の何物でもないです)を
どこまで続けるつもりなのでしょう。


「シン・仮面ライダー」の製作に当たって、庵野監督が出したメッセージでは
「50年前にテレビ番組から受けた多大な恩恵を、50年後に映画作品という形
で少しでも恩返しをしたいという思いから本企画を始めました。」と、されて
いますが、それは個人的な思いであるわけで、テレビで見た「仮面ライダー」
に映画で恩返しをする、その相手は誰なんでしょうか?という話です。



石ノ森章太郎さんは他界していますし、当時の製作スタッフやキャストも多く
の人が現役からは引退している人が大半で、50年前当時の作品を現代の設定に
置き換えるというのは単純に言えばリメイクなわけですよね。

自分の思いを目一杯詰め込んだリメイクを作るのであれば、それは恩返しとは
違って、悪い表現をすれば独りよがりの話ですよね、違いますかね。

庵野監督を支持する人は一定数いますから、そういう人は歓迎するでしょうが
意味の無いリアルとか、エヴァンゲリオンの世界が云々とか、そんなことには
全く興味の無い人からすれば、オリジナル作品に対する冒涜でしかないです。



2012年に東京都現代美術博物館で開かれた「特撮博物館 -ミニチュアで見る
昭和平成の技」にも行っていますから、庵野秀明という人が、どれだけ特撮に
思い入れがあるかはわかりますが、その思い入れを諸手を上げて受け入れると
いう気持ちにはなれないんだよねぇ、という特撮ファンの見方もあっていいと
思うわけで、メディアが揃いも揃って庵野監督の次回作は!と持ち上げている
様子を見ていると逆に白けてしまうわけですよ。

そんなに特撮が好きならば、50年前の作品のリメイクではなくオリジナル作品
を作ってもらいたいです。若い世代の人ならばウルトラマンでも仮面ライダー
でもオリジナル版を子供心で見た感覚は無いので、新作的な見方が出来るかも
知れませんが、オリジナル版の台詞まで覚えるほど繰り返し見ている世代には
リメイクに「シン」を付けられてもな、という思いがあるのですよ。

どうせ「シン」を作るのならば、シリーズ化はされず、今一つ曖昧な終わり方
をしてしまった「マイティジャック」とか「キャプテンウルトラ」を現代風に
蘇らせて欲しいなとは思います。





特撮ファンは身勝手なものなのです。


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