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経験して分かった災害時に必要なもの [地球環境・自然・宇宙]

東日本大震災から10年の節目となり、報道番組は東北地方の追悼と鎮魂の話題
で終わったわけですが、現実問題として福島第一原発の廃炉は放射線量が危険
なレベルのままなので収束の目処が立たない状態で、さらには先月の地震以降
使用済み燃料プールの水位が下がり続けている、とされていますがメディアで
正式に報じているところはどこもないということで、日本政府による隠蔽体質
は国民の生命を危険に晒しかねないレベルになっています。



また、放射性物質を含んで汚染水の流出も止まることなく続いていて根本的に
コントロールできる目処は立っていませんが、安倍晋三がオリンピック誘致の
スピーチでコントロールできていると大嘘を吐いたことについて、その問題を
指摘するメディアもなく、虚偽のスピーチで誘致したオリンピックをコロナ禍
の現状の中で強行開催しようとしている日本政府は反社会組織だと思います。


という話はともかくとして、10年前の地震が起きた時には、私は千葉県船橋市
に出張していて道路が隆起していたり、道路と歩道の継ぎ目から液状化した砂
が噴き出して、さらに余震で電柱が大きく揺れる道を避難しました。

あの時、避難を誘導した部長は数年前に乗馬の外乗り中に落馬して亡くなった
という出来事があったことも思い出しましたが、直接、地震とは関係ないので
この話は深くは書きません。

地震国と言われている日本において、残念ながら今後も大きな地震は続くこと
は避けられないことだと思いますので、実際に経験したことから、これは普段
から必要だと思うものを書き出しておきたいと思います。



地震で止まったのは水・電気・ガス・公共交通機関(バス、電車)。
飲み水ももちろん必要なんですが公園に避難した時に困ったのがトイレです。
最悪、男性はなんとかなりますが女性のトイレは決定的に不足しました。

今回の避難時には、公園の近くの小学校の体育館のトイレが開放されましたが
水が流れませんからトイレットペーパーを流すことは出来ませんでした。

トイレットペーパーを流さないように、別の箱などに入れることが必要でした
が、普段から習慣にしていないとなかなか出来ることではないと思いますので
環境面の負荷を減らす(下水処理量を減らす)からも、トイレに紙を流さない
という新しい習慣付けも必要かもしれません。
女性は外出時用として携帯トイレを準備しておくことも有効だと思います。

自宅用としてはガス給湯システムの場合は専門知識の無い一般の人では対応は
難しいかも知れませんが、水からお風呂を沸かす方式の場合であればバスタブ
に水を張って備蓄することも有効だと思います。

ただ、小さな子がいる場合にはお風呂で溺れることがありますので、家に一人
で留守番をするような場合は、屋内に危険要因を増やすことになるので、全く
お勧めすることは出来ません。

停電になったという点では、情報収集と所在確認に必須とも言える携帯電話は
充電が切れてしまうと使えないということになりますので、手回し式の充電器
や予備バッテリー(ソーラー充電は、あまり当てにならないので容量の大きい
物が良いです)を用意しないと自分の消息が不明になってしまいます。

当時はまだスマホではなく携帯で、私の携帯電話はソーラー充電をウリにして
いましたが、各地の火災の煙で太陽が遮られ、さらに避難のために移動し続け
ていたために携帯を太陽の方向に向けて充電完了を待つわけには行かなかった
のでソーラー充電は無意味でした。

同様にラジオは情報収集には一番有効ですので、こちらも手回しで充電できる
ものを用意しておくと映像はありませんが助かります。
懐中電灯も手回し式がありますが大きいのでLED電球のの小型懐中電灯を準備
しておくのが良いです。10年前と違って安価で高性能なものが買えます。

都市ガスの供給停止についての対処は、カセットコンロを災害時に使うことに
安全性の面で賛否の議論がありますので、無責任なことを書きません。
携帯用のガスボンベを持ち歩くことも含めて、自分は使わないと思います。

公共交通機関=電車もまた電気がなければ止まります。
自分の位置からどの路線を使えば帰る方向に進むことが出来るのか、特にJR
はあまり復旧速度に期待が出来ませんので、首都圏の場合には私鉄と地下鉄を
利用して動くことの出来る複数のルートを想定して、家族にも伝えておくのが
自分自身だけでなく家族も安心させられることに繋がると思います。

乗り継ぎルートをいくつ想定できるかによって、今の場所より前へ進める割合
は大きく変わりますので、利用頻度の高い駅について迂回ルートを考えておく
ことは有効であると感じました。

また帰宅難民というか都市難民の話ですが、首都圏に出張して帰る場所がない
というのは非常に心細いものでしたが、この時は同行者がいて宿泊予定をして
いたので、同じ部屋で寝させてもらうことが出来ましたが、一人で日帰り出張
だったら学校や役所等の避難所に助けを求めるしかありませんでした。

出張先に泊めてくれるような友人がいればまだしも、その現地の住宅では逆に
現地の友人を助けることが必要になるかも知れませんので、あまり頼り過ぎる
というのは良くないかと思います。

ビジネスホテル・シティホテルは当日のキャンセルが可能なところも割と多い
ので、困った時の保険という意味で、宿泊施設に予約を入れておくのはイザと
いう時にはいろんな意味で助かると思います。
なにもなければ帰る前にキャンセルをしないと、後で違約金の請求がくるので
その点は注意が必要です。

あの地震の後、手回し式の充電器とLEDの懐中電灯をネットで購入しました。
通信手段が途絶えて、灯りが無くなるのは絶望的ですので、やはり準備が必要
だと判断した結果でしたが、今は容量の大きいバッテリー(重量は重いです)
で、かなり明るいLED電灯もついているので、それを常備しています。


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