新型コロナウイルスのワクチン接種

新型コロナウイルスのワクチン接種が日本でも始まりました。
アメリカがファイザー、モデルナ、ジョンソン＆ジョンソンの三社、EU各国が
アストラゼネカとファイザー、モデルナ、さらにはジョンソン＆ジョンソンの
ワクチンも発注している国があり、それなりに手厚い対応になっています。



それに対して日本はファイザーのみで、モデルナはまだ治験中、日本も工場が
あるアストラゼネカについては変異種に効果が無い、という英国の臨床成績を
受けて現時点では投与予定なし、さらに一度の接種で効果があり、超低温での
輸送などの制約が無いジョンソン＆ジョンソンについては治験の予定さえない
どころか発注しようともしていない状況で、開発途上国よりも対応の遅い世界
でもっとも対応能力の無い国になっているわけです。

菅義偉総理の後手後手対応という政策推進能力の鈍さ、とにかく自分が主役で
なければという目立ちたがりの河野太郎にワクチン担当大臣という不釣り合い
な役目を与えたばかりに、NHKの報道を否定して見せたり、厚生労働省の官僚
の発表をその都度否定して、現状が見えない状況にしていることで、ワクチン
が実際にいつ接種できるかは霧の中になっているのが日本の現状です。



一応、接種は始まりましたが最優先とされていた医療従事者が当初の予定では
370万人のはずでしたが、医師と看護師、受付など医療機関の職員のみならず
薬剤師と薬局の職員、新型コロナウイルス感染症（感染の可能性のある患者も
含まれます）の患者を搬送する救急隊員、海上保安庁職員、自衛隊職員、地方
自治体の感染症対策業務に携わる行政職員など対象者が大幅に増えたことから
少なくとも100万人程度の増加になり、自治体職員は人手が足りない場合は他
の部門から手伝いもあるので。さらに増えることが予測されています。

そんな状況下で、河野太郎は4月12日から、2021年度中に65歳になる高齢者
（昭和32年4月１日以前に生まれた者）を対象に、ワクチン投与を開始すると
明言しましたが、ワクチンの調達状況からして無理っぽいですよね。

さらに基礎疾患を有する者という三番目に優先される対象者なんですが、基礎
疾患の対象として13項目の病気と症状があり、通院、入院していることが条件
になっているのですが、その13項目とは以下のようになっています。
1. 慢性の呼吸器の病気
2. 慢性の心臓病（高血圧を含む。）
3. 慢性の腎臓病
4. 慢性の肝臓病（ただし、脂肪肝や慢性肝炎を除く。）
5. インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
6. 血液の病気（ただし、鉄欠乏性貧血を除く。）
7. 免疫の機能が低下する病気（治療中の悪性腫瘍を含む。）
8. ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
9. 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
10. 神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態（呼吸障害等）
11. 染色体異常
12. 重症心身障害（重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態）
13. 睡眠時無呼吸症候群

個人的な話ですが、私は三項目に該当します。（内訳は個人情報なので秘匿）
ということで、病気や症状はセンシティブな個人情報なので、医師がカルテを
開示するわけにもいかないので自己申告なんですよね。
さらに基礎疾患とは別に「基準（BMI 30 以上）を満たす肥満の方」も、優先
接種の対象になっているので、デブな私は四項目に該当します。

ちなみに「基準（BMI 30 以上）を満たす肥満の方」が何故優先なのかの根拠
については説明されていません。デブは重症化しやすいという話は、以前から
あって20代の力士が去年亡くなっているので、その関係かも知れません。

そんなわけで、50歳を超えていれば生活習慣病の一つや二つは持っているのが
普通だと思うので、65歳以上の高齢者が終わったら、50歳程度（もしかしたら
45歳位かも知れません）の人の過半数は優先接種になるような気がします。

なんてことになっていたら、健康なアスリートがワクチンの接種が出来るのは
8月以降になりますからね、オリンピックには間に合いません。
そういう視点からも東京オリンピックは中止にしなければ、アスリートの命も
危険に晒すことになるけで、上級国民の金儲けの宴であるオリンピックは中止
にするべきなのは言うまでもありません。

16歳以上の全国民（強制ではないので希望者のみ、妊婦さんは治験が未実施な
ために対象外）に今年中にワクチンが接種されるのはあり得ない気がします。

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