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名牝シーザリオが亡くなる [競馬]

2005年のオークスとアメリカンオークス(現時点で日本調教馬では唯一)の
二つのオークスを勝った名牝シーザリオが19歳で亡くなりました。



父馬が武豊騎手が初めてダービーを勝ったスペシャルウィーク、母馬は英国で
から日本に輸入されたキロフプリミエールでJRAでの競争歴はありません。
キロフプリミエールの父はサドラーズウエルズで、スペシャルウィークの父の
サンデーサイレンスとノーザンダンサー系との相性は良かったため、良血馬と
して期待されてのデビューでしたが、脚部不安を抱えてのデビューでした。


生まれついての足元の弱さからデビューしたのは2歳のクリスマス。
福永祐一騎手とのコンビで、デビュー戦から三連勝(三勝目は重賞のフラワー
カップ)で、四戦目がGⅠの桜花賞でしたが、このレースは福永騎手は別の馬
=ラインクラフトを選択したために吉田稔騎手が代役となり二着でした。
※福永騎手はラインクラフトで桜花賞を優勝しています。

次走のオークス(優駿牝馬)は、ラインクラフトは出走していない(マイル戦
に強いということで、NHKマイルカップに出走して優勝)ので、福永祐一騎手
と再びコンビを組んで優勝し、一か月半後にはアメリカンオークスに出走して
優勝したことで、日本とアメリカのオークスを勝った馬になりました。



アメリカンオークスに勝って帰国後、右前繋靱帯炎が判明し、デビュー前から
弱かった脚部不安の限界ということで引退し、繁殖牝馬とになりました。

エピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアの三頭のGⅠ勝ち馬の
母になり、三頭とも種牡馬になっただけでなくエピファネイアは、2020年の
三冠牝馬デアリングタクトの父馬なので、デアリングタクトの祖母ということ
になります。ちなみにデアリングタクトの母馬の母馬であるデアリングハート
はシーザリオと一緒に桜花賞に出走して三着に入っています。

競走馬なので、人間のように自由に移動して交流できないのですが、昨年話題
になったデアリングタクトの祖母同士は同世代のライバルだったので人間なら
祖母同士がスタバに集まって、私たちが若い頃はターフで競い合ったものねと
いう会話をしていたかも知れないぐらい近い関係だったのでした。



そう言えば、シーザリオの訃報が流れた今日は、現役時代にトレーナーだった
角居調教師の引退の日ということで、いろんな縁を感じました。


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