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2020年・年度代表馬はアーモンドアイ [競馬]

昨年はこれからの10年、20年の間にも二度と見られないようなジャパンカップ
を始めとして競馬が盛り上がった年でした。



競馬を単なるギャンブルとしてしか見ていない人(競馬の世界には全く興味の
ない人=それが悪いとは言いません)にとっては、無敗の三冠馬だろうが全く
関係ないと思いますが、JRA(日本中央競馬会)にとっては全くありがたくは
ない競走馬好きにとっても、2020年の競馬は感動をありがとうという感じで
血統とか、ジョッキーと馬の絆とか、いろいろ見られた年でした。


競馬史上初の親子二代の無敗の三冠馬になったコントレイルが、年度代表馬の
最有力候補と言われていましたが、同じく競馬史上初の無敗の三冠牝馬である
デアリングタクトもいますから男子の方が女子よりも優遇されるのはおかしい
なんて感じで、どちらかを選ぶのはなかなか難しい面はあるでしょう。





以前からの基本的な考え方は日本における馬産(競走馬の生産事業)において
もっとも貢献度の高い馬に対して年度代表馬の称号を贈るという考え方があり
それで言えば一年に一頭の仔しか残せない牝馬ではなく、年間で多い場合には
200頭ほどの種付けをこなすことの出来る牡馬が年度代表馬になるべきである
という考えは競走馬を生産する側からすれば真っ当なことだとは思います。

が、母馬がいなければ優秀な遺伝子を残すことは出来ないわけですから、牝馬
であっても優秀な血統を伝えることには変わりはないわけで、見方によっては
生涯で10頭前後の仔しか残せない牝馬の方が希少価値は高いとも言えます。

そもそも今年は、宝塚記念と有馬記念のファン投票選出馬による春と秋(実際
の季節で言うと初夏と冬なんですけどね)のグランプリのレースに勝っている
クロノジェネシスの存在も侮れない上、安田記念、スプリンターズステークス
マイルチャンピオンシップの短距離GⅠ三勝のグランアレグリアも目立つ存在
だったわけですが、この二頭も牝馬です。





ということで、票が割れるのが当然と言える投票になったわけですが、283票
のうちの236票を獲得したアーモンドアイが年度代表馬になりました。

引退レースのジャパンカップで、牡馬・牝馬の無敗の三冠馬をまとめて制して
優勝したアーモンドアイは数字の上での8冠馬以上に強い印象を残して引退し
繁殖牝馬として牧場に帰っていくというドラマのフィナーレとして年度代表馬
という称号は当然を通り越して必然だったように思います。


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