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キム・ギドク監督の死去 [シネマクラブ]

年初よりコロナ渦と言われている2020年、数十万人の一般市民が亡くなると
いう大きな被害が出ているわけですが、映画関係者、音楽関係者など著名人も
犠牲者が出ていて多くの卓越した才能と並外れた技能が失われました。



日本ではコメディアンの志村けんさん、あれだけ有名な人ですから念には念を
入れての医療措置が取られるかと思いましたが、愚かな政治家と厚生労働省の
37.5℃以上の発熱が四日間以上続いた場合のみという根拠のないルールにより
人工心肺装置を使用し始めた時には手遅れ状態だった、という人災とも言える
初動の遅れによって亡くなりました。


女優の岡江久美子さんもまた、同じように根拠のないルールによって療養中の
免疫力が低下している状況だったこともあり急死され、その時に発した当時の
加藤厚労大臣のコロナ診療の四日間待機ルールは「国民の誤解」だという暴言
は決して許されざる発言であり、官房長官として相変わらず妄言を続けている
あの政治家は社会的に抹殺されるべき人間であると思っています。


これを国民の誤解だと言うようなタワケ者は政治家である必要はない。

それはともかくとして、新型コロナウイルス=コビット19の感染によって死去
した映画関係者の中に韓国の著名映画人であるキム・ギドクも加わりました。

2007年のカンヌ映画祭で「ブレス」でパルム・ドールを受賞し、2012年には
ベネチア映画祭で「嘆きのピエタ」で金獅子賞を受賞、「メビウス」では母親
が息子のペニスを切り落とすという題材で韓国内で上映中止になるなど多くの
話題作を作ってきて、映画作家として評価される一方で、女優に対する暴力や
セクハラ、性的暴行などで事実上、韓国の映画界から追放されるなど、両極端
の人生を歩んできたわけですが、居場所を無くした韓国から移住をする目的で
滞在していたラトビアでコビット19に感染して亡くなりました。







映画自体はそれぞれの映画の一場面が強烈に記憶に残るような作品ばかりでは
ありますが、女性を強姦したり、暴力や金銭で服従させるなどのシーンがほぼ
間違いなくあるので、私は好きではありません。

映画の構成の中で必要なシーンかも知れませんが、そのようなシーンを過剰な
暴力を交えて、女性の人格を否定するかのように描く必要はないはずです。

亡くなって良かったとは言いませんが、女性に対する憎悪感情というか、女性
嫌悪=ミソジニー的な部分があったとも言われていて、罪を憎んで人を憎まず
という心境にはなれない人間性を持った人だったように感じています。


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