日本航空のB777でエンジントラブル [飛行機・鉄道・自動車]
左エンジンのトラブルで、那覇空港へ引き返して緊急着陸するインシデントが
発生しましたが、その原因は現時点でもわかっていません。
日本エアシステム時代の機体
トラブルが発生したのは12月4日で当該の機体はB777-200 機体番号はJA8978
1997年に日本航空と合併する前の日本エアシステムで登録された機体で機齢は
23年ですから日本航空の所有機の中では一番古い機体ということになります。
※日本エアシステムからの移管機体は7機あり、その中でも最古参の機体です。
日本航空が所有するB777は、200型機が2021年12月、300型機が2022年3月
で全機退役になり、エアバスA350に置き換わる計画ですが、古い機材だから
エンジンが壊れるというわけでもないはずなので、調査結果待ちです。
故障状況はエンジンのブレード(エンジンの前で回っている羽根)22枚のうち
2枚が破断、エンジンカウル(エンジンの覆い)の左側の大半と右側の一部が
無くなっている他、左側の水平尾翼に衝突跡、機体左側後方に30センチ程度の
擦ったような傷があるということで、もっともわかりやすいのはエンジン内に
鳥を吸い込んでブレードが破断し、その影響でエンジンが振動したことにより
カウルの留め具が外れて吹き飛んで、その部品が機体や水平尾翼に当たったと
いうことなんですが、エンジン内部に鳥と衝突した痕跡がないため、鳥が原因
ではないようです。(原因がはっきりしないので難しいわけです)
経年劣化という仮定で、同機種で同型エンジンのPW4000シリーズを搭載して
いる機体が9機あるために、全ての該当機についてファンブレードの目視点検
と触診点検が実施され、さらに7日には非破壊検査も実施されましたが、異常
は発見されていませんので、エンジンに高負荷がかかっているというわけでも
なさそうなので、運航停止などの措置は取られていません。
当面は100回の飛行ごとに非破壊検査を行う他、6,500飛行回数ごとに特別な
検査を実施していたのを半分の3,250回ごとに交換して検査するように運用が
変更されているので、まず大丈夫だとは思いますが、原因がはっきりしないと
いうのは、ちょっと引っかかるものはありますよね。
こういうエンジントラブルは誰もが不安なものですが、それを映画にしたのが
「トワイライトゾーン/超次元の体験」(元々はテレビシリーズのリメイク)
のエピソード4『NIGHTMARE AT 20,000 FEET』です。
着陸前には揺れることが多いのですが、エンジントラブルで着陸した904便は
かなり揺れたみたいですね。この映画のようなことはないと思いますが、空で
グレムリンを見たという話は昔からありますから、わからないですよ。
搭乗されていた方がYoutubeに動画をアップされていたのを見ましたが想像以上に振動が激しくこれは乗客は生きた心地がしなかったと思います。
その後もJAL機で同型エンジンのトラブルで引き返した便が出ましたがちゃんと点検しているのかなぁ?
レインボーセブン懐かしいですね
by 青い森のヨッチン (2020-12-09 21:33)
青い森のヨッチンさん:
コメントありがとうございます。
エンジンを停止しても右翼の一基だけでは安定したフライトは出来ない
ということなのでしょうね。
安全に飛行して着陸が出来るというのは、あくまでも文面通りであって
墜落はしない、着陸することは可能ということであって安定した飛行で
着地時点での衝撃がないとは言っていませんからね。
急降下とかしませんようにと祈るしかないですね。
JASのKurosawaとか、レインボーとか、割と斬新な特別塗装が多かった
ように思いますが、国際線の進出を急ぎ過ぎたのでしょうか。
B777の導入からそんなに経たないうちにJALに吸収されましたね。
by suzuran (2020-12-10 22:39)