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F1-grand prix 2020・第16戦 サヒールGPを終えて [モータースポーツ]

前記事の追記でも書きましたが、バーレーンでの今年二回目となるサヒールGP
はレーシングポイントのセルジオ・ペレスが、F1初優勝で終了しました。





レーシングポイントチームの中で、ランス・ストロールよりもほぼ、毎回上位
の成績を挙げていたセルジオ・ペレスがシートを失い、父親がチームオーナー
ということで残留するのがランス・ストロールという事実はF1では実力だけで
生き残ることが出来ない不条理な世界であることを示しているわけで、それは
リアルスポーツとしては、あまり良いことではないように思います。


とはいうもののF2でも数億円規模のスポンサーがついていないとチームと契約
することが難しいとされるモータースポーツでは当たり前のことだけに、今後
女性や開発途上国から真に実力のあるドライバーが活躍するためになんらかの
改善が必要であることもまた事実なんじゃないのかなと思います。

それとは別に、優勝争いどころか今年のシーズン中に一度もポイント獲得圏内
に入ることが出来なかったウイリアムズのジョージ・ラッセルが60周を超える
まで先頭を走り続けたというのもまた、メルセデスのマシンが突出した存在で
あることを証明したわけで、ルイス・ハミルトンが素晴らしい才能を持った人
であることを差し引いてもメルセデスは次元が違うように感じました。

メルセデスのエンジンを積んでも全く追いつけないウイリアムズというチーム
も存在しているので、エンジンがとてつもなく優れていたとしても確実に勝利
出来るわけではないことは理解できますが、ドライバーが変わっても二番手で
スタート出来るだけの技術のあるマシンに追いつき追い越すことは、かなりの
苦労だと思うので、そこに気付いたホンダは来年限りで撤退するのかな。

最後に先週の事故の分析が少しずつ公開されてきていますが、金属製ではない
どころか、鋼鉄の三倍の強度とされる燃料タンクが破壊されて発火したのでは
なく燃料をエンジンに供給するためのパイプが事故の衝撃で外れて燃えたのが
火災の原因ではないかとされていて、絶対に火が出ない構造を作り上げるのは
なかなか出来ることではないような感じですね。



故ニキ・ラウダの事故以来の大きな火災だと、書かれている記事もありますが
ロータスのロニー・ピーターソンが亡くなった事故は、それ以後の事故なので
あの事故が忘れられているのは別の意味で悲しい話でした。



それはともかく衝突の際の衝撃は53G相当だったということで、そんな激しい
衝突でもロマン・グロージャンが意識を失うこともなく、骨折もしていないと
いうのは凄いことだと思います。

鈴鹿サーキットで頭部を強打して亡くなったジュール・ビアンキの事故以降に
頭部保護をヘルメットだけでは頼れないということで装着されるようになった
Halo(2018年から導入)が、ガードレールの下に潜り込むように衝突した車
の中にいたロマン・グロージャンを保護することが出来たことから、導入時は
批判していていたロマン・グロージャン自身がコメントの中で、Haloの有効性
を認める発言をしているぐらいなので、ハイブリッド技術だけでなく安全面の
部分でもモータースポーツは大きく進歩していることを実感しました。

起きな事故が起きても不幸な人を出さないのが一番の進歩だと思います。


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