毛皮産業の終わりの始まり [地球環境・自然・宇宙]
そのミンクから人間への感染が確認されたため、デンマーク国内で飼育される
ミンク約1,500万匹を全て殺処分することが発表され、国内の1,000軒以上の
農場で100万匹単位でミンクが殺されて穴に埋められています。

政府の指示では深さ1.5メートルの穴に埋めるようにされていたにも関わらず
実施者が1メートルの穴に埋めたため、腐敗が始まって溜まったガスのために
埋めたミンクが穴の中から地表に出てきたことからミンクがゾンビになったと
大騒ぎになっていますが、死体が現れて動いているわけではありません。
全国のミンクを全て殺処分するように命じたものの、デンマークの法律で実際
に感染が確認されていない地域に、強制的に殺すことを命令する権限がないと
いうことが発覚したために後追いで法律を作り始めるという不手際が発生して
デンマークの食品農業大臣は辞任しました。
日本でも鳥インフルエンザの感染が発覚するとニワトリが、豚コレラの感染が
拡大すると豚が殺されていますが、殺して処分するという言葉自体に生き物に
対する心遣いが全くないので、感染拡大を防ぐという意味があるにしても言葉
として「殺して処分する」ではなく「安楽死対応」とか別の言葉を使って表現
するようにして欲しいと思います。
言葉はともかくとして、世界最大の毛皮供給国で毛皮を目的として飼育されて
いたミンクが全て埋められてしまったことから、デンマークで開催されている
毛皮のオークション「コペンハーゲン・ファー」が数年内に廃業になることが
発表され、今回、殺されたミンクたちは人間の都合で殺されてしまいましたが
数年のうちにデンマークで飼育されて、皮を剥がれるミンクはいなくなること
が確定的になりました。
ミンクやチンチラなどが生まれながらに持っている毛皮を残酷な方法で殺して
剥ぎ取り、着飾るだけのためにコートなどの服飾品に使っている会社は徐々に
取り扱いを中止していますが、さらに多くの毛皮取り扱い企業が毛皮を使って
収益を挙げるビジネスから手を引くことになるきっかけになるのならば、今回
大量に殺されたミンクたちも少しは報われるのではないでしょうか。
日本では、神田うのやデヴィ・スカルノなどの金満系の下品な芸能人が喜んで
毛皮のコートを見せたりしていましたが、自然との共生が重要視されている今
この世の中で、そんな恥知らずなことをしている人は芸能人とか一般人とかに
関係なく、侮蔑の対象となるのが世界の常識になりつつある中、日本の国内に
おいても動物の毛皮の販売業者や毛皮を着て歩いている人に対して意識改革を
促すべきだと思いますが、日本はメディアは意識が低いから難しいかな。
ちなみにグッチはすでに毛皮の使用禁止を宣言し、シャネルも毛皮のみならず
ヘビやワニの皮を使った皮革製品を廃止することを宣言しています。
合成繊維や合成皮革では質感が悪いというのであれば、植物繊維や刈り取った
毛を使った製品もあるのですから、それらをうまく利用するのが人間の知恵で
あるわけで、知恵を使えないから毛皮を使うようでは原始人です。
これがミンクですか?
可愛いですね、我が家にも孫が飼っているハムスターに似ていますね、それにしても可愛そうですね、皮をはがすなんて。
by kousaku (2020-12-18 11:18)
kousakuさん:
コメントありがとうございます。
ミンクはカワウソと同じくイタチの仲間で仕草も可愛いです。
コート一着のために30匹程度のミンクが殺されて皮を剥がれます。
一部の芸能人がミンクのコートを誇らしげに見せていましたが、
本物のアホウかつ残虐な人間だと軽蔑します。
日本では北海道で養殖されていたミンクが逃げ出して自然界で繁殖
しているという事例があり、それはそれで日本固有種が影響を受ける
という問題がありますが、そもそも毛皮用に養殖を始めることを許可
した役所にも問題があると思います。
1,000万頭以上のミンクを殺したことで毛皮市場は崩壊状態ですが
そのまま消えてしまえば良いのにと思っています。
by suzuran (2020-12-19 00:03)