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豚コレラの感染拡大が止まらない [問題提起]

人間界では新型コロナウイルス(コビット19)の感染収束に向けて、世界各国
で抗ウイルス薬やワクチンの開発に取り組んでいますが、現時点では特効薬と
呼ばれるほどの効果のある薬は発表されず、ワクチンに至っては風邪の原因の
コロナウイルスにワクチンがないのと同じく、変異の速いコロナウイルスには
対応できないという見方が常識になりつつあるので、ワクチンの開発は無理と
見ている人が多いです。

covid19_virus.jpg

人間界がコビット19に翻弄されているのと同じく、日本においては豚コレラの
感染を止めることが出来ず「清浄国」に指定されていた日本は「非清浄国」に
なってしまいました。


豚コレラ(農林水産省はコレラという表現がイメージを悪化させるとして豚熱
という病名に変更しましたが、そもそも一般の人が豚コレラという豚の病気に
関心があるとは思えないので意味があるとは思えないんですが、一応正式名称
は豚熱になっています)が発生したのは2018年9月3日、岐阜の養豚場で野生
のイノシシからの伝染と思われる豚熱が発生し、感染が拡大し始めました。

pig_face.jpg

日本は2006年に豚熱のワクチンの接種を中止して、2007年からは豚熱の存在
しない「清浄国」認定を受けて、ブランド豚肉の海外輸出にも力を入れて日本
の豚肉の販売拡大を進めてきましたが、感染拡大が止まらず、ワクチン接種を
再開しましたが、二年間の猶予期間中に豚熱の根絶に失敗したため、清浄国の
認定基準を外れて「非清浄国」になってしまいました。

誤解してはいけないのは豚熱は人間への感染はありません。
豚と豚の仲間であるイノシシには感染するため、豚の生産者にとっては大切な
資産である豚が治療法のない豚熱に感染し、高い死亡率によって豚が死ぬので
恐れられている病気です。

ワクチンによって感染が抑制されたとしても、ワクチンの必要性がある期間中
は「清浄国」の認定は受けられませんから、豚熱ワクチンが必要な状況である
「非清浄国」日本からの輸出は事実上止まります。

香港やシンガポールは、ワクチン接種をしない国からのみの輸入を受け入れる
国々ですから輸入は出来ず、これからの輸出を想定していたアメリカやEU諸国
への新規の輸出も出来ないため日本の養豚業者は販路が狭まる上、現時点では
輸出を規制している非清浄国の台湾などから、同じ非清浄国である日本に対し
輸入解禁を求める声が強まることが予測されていることから、日本の養豚業者
は経営が厳しくなることが懸念されています。

元々、非清浄国になることを恐れた農林水産省が、ワクチンの接種を再開せず
10万頭以上の豚を殺処分してきたにも関わらず、イノシシからの感染を止める
ことが出来なかったためにワクチンの接種を再開したわけで、清浄国の認定を
守るがために対策が遅れて、無意味な殺処分数が増えたわけですから、人間に
対するコビット19の対策遅れと同じく政府の対応の失敗なわけです。

自民党政権の無能ぶりは人間に対する対応だけでなく、豚の伝染病でも同様に
間抜けで無能だということで、テレビ各局が自民党ベッタリの安倍政権は有事
に強かったという大嘘報道に騙されてはいけませんよ、という話でした。

「非清浄国」に格下げされても販売されている豚肉に問題はありません。
豚肉を購入を止める必要はありませんので、養豚業の人たちの生活を守るため
トンカツや生姜焼き、焼き豚などさらなる豚肉の消費をお願いします。

ton-katsu.jpg

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