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まだ道半ばの新型コロナウイルス克服 [健康・医療]

約10年ほど前には日本国内で大騒ぎをしていたのが新型インフルエンザ。
発症したら大半の人が死んでしまう、というような超強力な殺人ウイルスでは
ないということが理解されてくるとインフルエンザ自体は感染し続けて国内で
相当数の患者が出ていても全く騒がれなくなりました。

alcohol_gel.jpg

量販店や銀行、ゲームセンターなどの人が集まるところにアルコールの噴霧器
が設置されましたが使う人は減っていき、新型コロナウイルスの感染の拡大が
本格化してきた3月頃になるまでは撤去されていたのが実態です。


あまり危険がないとされていた新型インフルエンザに対し新型コロナウイルス
の場合なんですが、当初は肺炎を発症して危険になるという見解でしたが研究
が進むにつれて、肺炎というよりは体内に侵入したウイルスに対して免疫機能
が過剰反応をするサイトカインストームこそが危険なのだという見方が大勢を
占めるようになってきています。

ウイルスの侵入によって免疫系が戦った結果、粘着性の物質が生成されそれが
肺胞(空気中から酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する肺の機能の主役)に
張り付くことで酸素の交換が出来なくなって酸欠によって死に至るというのが
新型コロナウイルスの特徴なわけで、ウイルスを叩くことばかりに注力すると
逆にサイトカインストームを誘発させることもわかってきました。

covit-19_virus.jpg

免疫機能を抑制することでサイトカインストームの発生を予防するという観点
でリウマチ(免疫が暴走することにより自分自身の関節を壊してしまう病気が
リウマチです)の薬に効果があるのではないかという仮説の元で、臨床検査が
実施されてもいますが結論は出ていません。

効果がある薬として、アビガンとレムデシビルが期待されていましたが治験の
結果、アビガンには著しい効果がないということが判明(催奇性=胎児に奇形
が発出する副作用もある)したことから、厚生省の承認はされず、現時点では
治療に使用される薬品(厚生省の承認を受けた医薬品)はレムデシビルのみと
いうのが現状ですが、現時点でアメリカのメルクが開発したMK-4482の治験が
予定されていて、レムデシビル以上の効果が期待されています。
この薬は経口薬なので医師・看護師のリスクと作業も軽減されます。

Remedsivir2020.jpg

予防ワクチンの研究・開発も急ピッチで進められてはいますが、いわゆる風邪
のウイルスでもあるコロナウイルスは変異が速いという特性がある上、実際に
罹患した人の免疫が三か月程度で消失するという報告もあることから健康な人
が免疫を獲得するのは難しいような気がしますので、効果のある医薬品の開発
が速く進んで欲しいですね。

安倍政権はアメリカの製薬会社と6,000万人分のワクチンの輸入契約をしたと
発表しましたが、今必要なのは医療機関への金銭面と医療器具の支援であると
思いますし、開発されてもいないワクチンの導入とか夢物語を堂々と発表する
その感性の鈍さに呆れます。
※1億2千万人いる日本人の半分の人数分しか契約しないという時点でこの政権
 がいかに国民を大切に思っていないかが理解できます。

とにかく今できることは消毒とマスクの着用のみというのが現実です。
マスクを付けて歩くことは暑い中ではかなり息苦しいですし、基本的には予防
ではなく感染を広げないための装備なわけですからね、自分が感染していない
と断言出来れば必要ではないものですが、PCR検査を保険適用にもしない政府
・厚生労働省が責任者が変わって(首相が退陣して)考えが改められない限り
暑い夏の最中にマスクを着けることを止めることは出来そうもありません。


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