コロナ禍で不運が続いた全日空 [飛行機・鉄道・自動車]
移動についても規制を無くすという発表がありましたが、そもそも緊急事態が
発せられる前と発せられた後で、感染者数にどのような違いがあったのかなど
検証結果(そもそも検証をしているのかが怪しい)も公表しないで緊急事態は
終わりましたと言う無責任な政権政党ですから、コロナ禍を利用して経産省や
一部の企業(電通、パソナ)に税金の大盤振る舞いをしても、何の説明もなく
国会を閉会して逃亡できるわけで、今後、自民党総裁である安倍晋三に対する
検察の捜査が迅速に期待したいわけですが、今回はその話ではありません。

緊急事態宣言と自粛という強制的な業務縮小(この辺りについても本来ならば
被害額について国が補償するべきことですが今回はその話ではありません)で
特に飲食店、芸能関係(イベント関連)、スポーツ関係、旅行業、交通機関は
かなりの減収が発生していて、航空業界も大きな減益になっています。
日本では日本航空と全日空がいわゆるレガシー(巨大)航空会社に相当し、他
エア・ドゥ、スカイマーク、ソラシドエア、スターフライヤー、アイベックス
フジドリームエアラインズ、天草エアライン、オリエンタル・エアブリッジに
LCCのピーチ、ジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパン、中国系
の春秋航空日本などの航空会社があって、それぞれに運航停止が続いたことで
7月以降の便数回復に向けて準備が進められています。
どの航空会社にとっても今までにない運航停止という状態が続いたので各社が
非常に厳しい経営環境にあると思いますが、全日空は多分、国内の航空会社の
中ではもっとも影響が大きいのではないかと思います。
空飛ぶウミガメ「フライングホヌ」と名付けたA380を導入してハワイ線の
キャンペーンをしている全日空にとっては毎日運航していた超巨大機の運航が
出来なくなったというのは、かなりの痛手だと思います。
4発エンジンのB747の役割は終わったとして全機退役した後でそれ以上に
巨大な総二階建ての旅客機を三機購入しましたが、現時点でのホノルル行きは
全く利用者がいないわけですから、本当に宝の持ち腐れ状態です。
航空機の採算ラインは搭乗率70%とされていますから、あの巨大な飛行機だと
例え運航が再開になったとしても採算ラインをクリアできるのは数年先になる
と予想されていますから、かなりのお荷物になりそうです。
さらに全日空は三菱航空機のMRJ(現:三菱スペースジェット)を大量発注
して乗客が少ないローカル線に投入するという想定でしたが、2013年から納入
されるはずの機体はまだ耐空証明も受けられないレベルの上に三菱重工が開発
投資を減らす発表をしていますから実際に運航できるのは、いつになるのやら
という感じで大型機は余っている、小型機は納入されないということになって
以前からブラジルのエンブラエル社の小型機を飛ばしている日本航空と比べて
かなりの痛手になっていると思われます。
地元の中部国際空港は日本航空と比べて全日空の路線がかなり多いので、今後
飛行機に乗る機会があれば全日空利用(現在は日本航空がメイン)にしようか
と思っていますが、まだ当分は機会もなさそうです。
国内線は来年の下期には需要回復になると予測されていますので、それまでは
全日空は厳しい経営環境が続くことになるかと思いますが安全運航を続ければ
乗客は戻ってくると思われますし、ハワイに行ける日を心待ちにしている人も
少なくはないと思いますので、再びフライング・ホヌの出番は来るでしょう。
それまでは空席は多いかも知れませんが頑張って欲しいです。
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