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ジョージ秋山さんが死去 [訃報・追悼]

漫画家のジョージ秋山さんが急逝しました。
77歳という年齢は仕事をする人としては高齢になりますが、漫画家の人は割と
年齢が高くても仕事をしている人が多いので、突然の訃報で驚きました。

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漫画家とはいえ、ジョージ秋山さんの場合はデビューしてしばらくは少年誌に
連載を持っていて個人的には「ほらふきドンドン」の記憶はありますが、漫画
のタッチも子供向きの作品という感じはあまりしなくて、私の遠い記憶の中に
ある作品も「銭ゲバ」とか「アシュラ」とか自分の欲望を満たすためにの次々
と人を殺したり、人を殺して食べる場面があったりと漫画を読んだ後で陰鬱な
気持ちになる作品ばかりだったので子供の頃は嫌いな作家でした。


少年チャンピオンに一時連載されていた「よたろう」という漫画もありました
が、正直なところ何が面白いのか全くわからなくて「ブラックジャック」とか
「ドカベン」の影に隠れた存在だったように記憶しています。



「よたろう」と同じぐらいの頃に連載開始になった「浮浪雲」は、それまでの
重々しい画風から柔らかい軽い感じのタッチになって、人を殺したり、暴力や
女性を凌辱する場面などがない設定になっていて、ジョージ秋山さんの作品の
中では唯一、連載されている漫画誌(ビッグコミックオリジナル)を読む際に
飛ばさずに読んだ漫画でした。(漫画の画風やストーリーが合わないと感じた
作品は読み飛ばすので、漫画誌を買っても全部読まないことは普通でした)

他に話題になった作品として「ピンクのカーテン」と「うれしはずかし物語」
という青年誌というよりはエロ系の漫画誌に掲載された作品が、映画化されて
「ピンクのカーテン」は美保純、「うれしはずかし物語」は川上麻衣子が主演
をして話題になり、美保純はこの作品と続編で日本アカデミー賞の新人俳優賞
を受賞しています。(アカデミー賞というと、アメリカ・ハリウッドの真似の
ような感じはしますが、ポルノ映画であっても演技をきちんと評価する姿勢と
いうのは良いことだと思いました。)

アニメになって大ヒットするような漫画を描く人ではありませんでしたが長編
の「浮浪雲」は44年間連載を続け、渡哲也さん、ビートたけしさんが主演して
テレビドラマにもなっているので知っている人も少なくはないと思います。

また一人、昭和から活躍していた漫画家が亡くなりました。寂しい話です。


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