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2019年の最後は慶州・釜山の旅 -5 [トラベル]

エアコンの暖房が入っていても、広い店内にお客が二人ですから、お店の中が
なんとなく冷え込んできた感じがしてきて、出された料理の半分ぐらいに手を
つけることなく食事を終えた頃、何人かのグループのお客さんがきました。

時間的にもこれからがお客さんが増えて来るんだろうなと思いつつ、店の外に
出ると入店した約一時間前とはかなりの温度差がある感じで寒いです。

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お店のすぐ前には古墳がライトアップされていて慶州が古墳の町であることを
再認識するわけですが、この古墳から東側に少し歩くとユネスコ世界文化遺産
に登録されている瞻星台があります。


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東洋最古の天文台として有名な場所で、国宝第31号に指定されています。
空の観測をして農業の種蒔きや刈り入れの時期を決めていたとされる他、新羅
の王宮に雇われた占い師が占星術を行っていたなど諸説ありますが、決定的な
証拠があるわけでもなく用途については曖昧なままになっています。

ただ、一年に相当する約360個の花崗岩を緻密な精度で組み上げらていること
から一年の周期を観測する目的があったのではないかという説が有力です。

その瞻星台を横目に見ながら、次に向かったのは雁鴨池という歴史名所ですが
気温は1℃~2℃になってきて、寒さを通り越して空気が痛いと感じるほどの
冷えこみになってきました。

寒さに震えながらも、目的地の雁鴨池は見えていますからタクシーに乗るには
中途半端な距離ということで、約20分ほどの道程を歩いて入口に着きました。

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さすがに慶州随一のライトアップスポットということで、厳しい寒さの中でも
駐車場には観光バスも停車していて、それなりに観光客が歩いていました。

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ここはそもそもどういうところか?という話なんですが、高句麗、百済、新羅
の三国を統一した新羅の文武王が三国統一を記念して貴族たちが船を浮かべて
優雅に遊ぶための池を作り、月池と名付けたのが今から1350年程前でした。

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その後、新羅は復興した後百済の襲撃を受け、同じく復興して高句麗から高麗
に名前を変えた高麗に降伏し、約250年で滅亡したため、月池も廃墟となって
雁や鴨が住み着いたことで雁鴨池と呼ばれるようになったとされています。

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現在、廃墟になった新羅王宮と共に月池の建物が復元され、年中無休で池周辺
がライトアップされているのです。

入場料がいるはずなんですが、国立慶州博物館と同じく入口でそのままどうぞ
という感じで案内されて入場無料でした。
あまり調べもしないで行きましたが、慶州観光キャンペーンでも開催中だった
ということなのか、その辺りはよくわかりません。

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寒い中でしたが、月池の周囲を一周して1300年以上も前に新羅の貴族たちが
見たかも知れない景色を見られたのは良かったです。

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スターバックスで冷えた体を温めて、この日はオンドル部屋の床暖房が暑い位
でしたが、ぬくぬくと気持ちよく朝まで過ごすことが出来ました。


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リス太郎

キョンジュといえば青い芝生。あれ、日本で言えば仁徳天皇陵みたいなものらしいんだけど、まあきれかった。目の覚めるような青。(緑だけど)
by リス太郎 (2019-12-29 12:52) 

suzuran

リス太郎さん:
コメントありがとうございます。
春から夏にかけてはきれいな緑の小山ですね。
今の時期は芝生が枯れてしまっているので、そういうきれいな状態の
古墳群は見られませんでした。
by suzuran (2019-12-29 22:19) 

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