ホンダF1の2020年 [モータースポーツ]
昨年からはトロロッソにエンジンを供給し、ピエール・ガスリーの4位入賞が
最高位になる予想以上の活躍によりレッドブルとの信頼関係の構築が進展して
シーズン後半にはトップチームのレッドブルにエンジンを供給することが決定
して「優勝を本気で狙えるチーム」との協働が始まりました。
その決定に不安を感じたダニエル・リカルドの離脱、ルノーへの移籍は想定外
の出来事だったようですが、ピエール・ガスリーの登用(後半戦からは今年に
加入したアレクサンダー・アルボンと交代)、マックス・フェルスタッペンの
二勝によってホンダの久し振りの優勝が実現しました。
現時点で今年は残り二戦(ブラジル・インテルラゴスと、アラブ首長国連邦の
アブダビ・ヤス・マリーナの二戦)となり、フェラーリの技術規程違反の疑い
によるパフォーマンス低下ということもあり、展開次第では今年中にあと二勝
を積み増しできる状況にはあるように思います。
ただ、大半のチームが来年のドライバーを発表し、2020年の戦いに向けて
動き出しているのは実際のところなので、レッドブルとトロロッソも各チーム
の来年のドライバーを発表しています。
レッドブルがマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンの二人
トロロッソがピエール・ガスリーとダニール・クビアトの二人ということで、
今年後半の布陣に変更はないということになります。
レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコはレッドブルとして契約して
いる四人の中から二人をレッドブル、二人をトロロッソに割り振ると以前から
話していますし、トロロッソのチーム代表のフランツ・トストは後半から復帰
したガスリーと今年から復帰しているクビアトの二人を来年も保持していたい
と言っていたので予想通りの結果になりました。
が、海外のF1ジャーナリストの中にはフェルナンド・アロンソ(ホンダとの
関係を考えたらあり得ない)とか、ルノーから放出されることが確定している
ニコ・ヒュルケンブルグが加入するという噂話が出ていましたが、日本の芸能
レポーター並みの精度の低さであることもまた織り込み済みだったので、特に
驚きはありませんでした。
ということで、2020年にワールドチャンピオンを獲得すると公言している
マックス・フェルスタッペンと2020年のコンストラクターズチャンピオン
を目標とするホンダの体制は確定しました。
一年間トラブルに巻き込まれることなく最高の成績を挙げて欲しいです。
なお、フェルナンド・アロンソは今年は予選落ちしているインディ500への
来年の参戦を計画していて、初めてインディ500に挑戦した時にサポートを
受けたアンドレッティ・オートスポーツから出走するべく交渉をしていますが
ホンダはフェルナンド・アロンソに対してエンジンを供給しないと決めている
ということで、交渉が頓挫しているみたいです。
マクラーレンの時にシャシーの不具合や自分の技量を棚に上げてホンダだけが
悪いと喧伝する発言をしていたので、現在もレッドブル、トロロッソチームは
フェルナンド・アロンソは出入り禁止ということなのでインディ500の挑戦
もシボレーからエンジンを供給されるマクラーレンチームになるでしょう。
後先を考えずに批判をすると自分に戻ってくるという教訓みたいな話ですね。
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