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好調な武豊ジョッキー [競馬]

JRA(日本中央競馬会)の所属騎手の中で現役最多勝のジョッキーといえば
競馬に興味がないという人でも知っている人が多いと思われる武豊騎手ですが
若き天才と言われていた武豊騎手も今年で50歳ということで、後10年現役
を続けるというのは現実的ではないのは事実です。



現在までにJRAの記録として残っている最多勝、最年少、通算勝利数などは
数えきれないことになっているので、名実ともに日本の競馬界の至宝とされる
人物であることは間違いないと思っています。


初めて日本ダービーを勝ったスペシャルウィークや、引退レースで有馬記念を
勝ったオグリキャップ、レース中に骨折した悲劇の快速馬サイレンススズカ等
武豊ジョッキーが騎乗して伝説を残した競走馬の数もまた多いと思います。



2017年に引退したキタサンブラックや今年亡くなったディープインパクト
など、最強馬と呼ばれた馬で大きなレースを勝っているので、元ジョッキーや
アンチと呼ばれる競馬ファンから強い馬に乗れば誰が乗っても勝てるという声
もありますが、キタサンブラックもディープインパクトも、調教師や調教助手
普段の馬の世話をする厩務員からは、とても気難しい馬で頭も良いので自分の
下だと思った相手が乗っても真面目に走らないと評されていて、今は引退して
騎手時代は名手と呼ばれていた岡部幸雄氏(シンボリルドルフの主戦騎手)も
難しいディープインパクトを乗りこなせるのは武騎手の技術があればこそだと
評価していましたから、誰が乗っても勝てるなんていうのは的外れな作り話で
逆に言えば、馬を見る目がないということなんでしょう。



というような過去の話はともかく、武豊騎手が年間最多勝を記録したのは暦を
振り返れば15年前の2004年に212勝を挙げています。

年齢的にも35歳と若き天才の呼び名通りだったわけですが、2012年には
年間勝利数が56勝と約四分の一にまで減って、さすがの天才ジョッキーでも
体力面での衰えは致し方なしという厳しい意見もありました。

年齢による衰えという言い方もありますが、騎手の職業病とも言える腰や膝の
痛みによって引退する騎手もいる中で、騎乗技術(騎乗フォームのきれいな点
では海外の騎手からも称賛されています)の維持向上によって、最低レベルの
成績でそのまま引退に進むのではなく、翌年にはディープインパクトの子供の
キズナで日本ダービーを制覇し、復活しました。



それでも海外からJRAに所属しているC.ルメールやM.デムーロなどの活躍
地方からの移籍ジョッキーや若手騎手の台頭により良血馬の騎乗も減っている
現状もあって、2016年からは年間勝利数は100勝を超えていません。

でしたが、今年は9月までの段階で84勝と久しぶりの年間100勝が見えて
きている感じですし、勝率(1着になる確率)は「0.177」と、2009年に
140勝を挙げた時に次ぐレベル、連対率(1着か2着になる確率)も、同様に
2009年に次ぐ「0.307」という好調ぶりで数字的な面から見ると10年前
に次ぐ高いレベルでの好調な状態だと言えます。

50歳になった人が、10年前のレベルで競争の激しい競馬の世界で活躍する
というのは簡単なことではないのは当然だと思いますが、それをやってしまう
というところが天才と呼ばれる所以なのかも知れません。

2015年の106勝を越えて、今年は120勝ぐらいしそうなペースな感じ
がするので、春競馬ではあまり大きなレースでは勝っていませんが、秋以降の
GⅠレースでは一つぐらいは勝てるんじゃないかなと見ています。

どんな世界でも自分で道を切り拓いていく人はカッコいいですよね。


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