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中日ドラゴンズの応援歌問題 [日本社会の闇]

一時期はそんなに盛り上がるような話だろうか?と思って見ていましたが最近
になって沈静化してきたので、中日ドラゴンズの応援歌騒動について自分なり
に思うことを書いておこうと思います。

Tsuyoshi_Yoda.jpg

元々は中日ドラゴンズの与田監督が応援歌として歌われている「サウスポー」
の中で(要するに替え歌ですよね)「お前が打たなきゃ誰が打つ」という部分
があることについて、「お前」という表現ではなく選手の名前で呼んで欲しい
という意見を球団側に伝え、球団は応援団に対して歌詞の変更を出来ないかと
伝えたというもので、急に歌詞の変更は出来ないので当面は自粛する、と発表
したものが大きな話になったというものです。


いわゆる識者という人達が、そもそも「お前」という言葉は「お前様」であり
選手を下に見ているわけではないというような擁護論が先行し、選手をお前と
呼ぶことを失礼と感じるのは、自分たちの方がファンよりも上だという意識が
あるからだとか、わざわざ話をこじれる方に持って行くような論調が目立って
識者とか言いながら、単なる炎上係じゃないのか?と感じました。

選手の方が上とか下以前に、自分の立場で考えた場合、全くの他人に「お前」
と呼ばれて好感を持ちますか?という話でしょ。

普通に考えたら親しい関係、それも自分よりも目下の相手でなければお前とは
呼びませんよね?じゃあ選手はファンよりも上位なのか?と言うのなら、逆に
選手はファンに罵詈雑言を浴びせられてもじっと耐えるべき立場なんですか?
違いますよね、プロのプレーを見せるのが選手、そのプレーを見て感動するか
自分よりは劣るなと思うのは勝手ですが、少なくとも「お前」とほぼ命令形で
指図する相手ではないし、そんな立場でもないはずです。

簡単に言うと尊敬を集めていたイチロー選手をお前と呼びますか?
イチローはお前と言えないけど、ドラゴンズの選手程度ならお前でも大丈夫と
考えるのなら、その時点で失礼な表現であると認めているわけです。
グダグダと屁理屈をこねていないで、誰が聞いても失礼ではない表現にすると
いうのが正しい姿だと私は思います。

応援歌が歌えないなら応援を止めるという人もいたようですが、そう思うなら
止めればいいですよ、私が野球場に行かなくなった最大の理由は私設応援団と
呼ばれる人達が応援歌なるものを大声で歌うわ、トランペットは吹くわという
騒音をまき散らしても球場側が規制をしないからです。

野球を観ているのではなく、会社や日常生活の憂さ晴らしのように大声を出し
選手に暴言を浴びせ、チンチンドンドンと大騒ぎをしているだけの集団の中で
野球を観ていてもなにも楽しくないですから、球場に行かなくなりました。

nagoya_dome_right.jpg

応援団の大騒ぎを黙認している球場、球団が観客動員が減っていると危機感を
持っているなんて話を聞くと、大騒ぎをしていれば応援していると考えている
その短絡的な考え方を変えない限り、ただ煩いだけの野球場に普通の人は足を
運ばなくなり、テレビ中継からも離れていくことが少しは理解できたかな?と
いうように思ったりします。

そもそも普通のヒット曲を替え歌にして大声で歌っていますが、あれって作者
=著作権者の許可を取っているんでしょうか?許可を取っていればそれなりに
著作権料の支払いも発生するので、歌に参加した人から参加料を徴収しないと
大赤字になるんじゃないでしょうか。

というような疑問もあるので、応援歌というグレーゾーンの存在自体が問題と
思っているので、選手に対してお前と呼びかける歌は不要だと思います。
荒れた言葉、猛々しい言葉を使えば応援になる、と考える時代錯誤な考え方を
修正することから始めるのが但し解決方法だと思いますが、体育会系の人には
理解してもらうのは難しいということもわかっています。

根性論の人達とは接点もなければ、合意点もないのが実際のところです。


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