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葬式も戒名もいらない [プライベート]

長い間、ずっと暮らしたロッキーを地元の斎場に併設されたペットの火葬施設
で他所の子たちと一緒に火葬にしてもらうのは忍びなく去年の春に亡くなった
チョコ(ミニダックスフンド・女の子 享年18歳)をお願いした、ペットの
葬儀屋さんにお願いして荼毘に付してもらいました。

hongakuji.jpg

この葬儀屋さんは遺骨をカプセルに入れて返してくれて、岐阜羽島にあるお寺
にも納骨をしてくれるので、共同墓地ではあるのですがいつでもお墓参り行く
ことが出来るのでチョコがお世話になってからは、我が家で一緒に住んでいる
ワンコたちにもしものことがあった時はお願いすることにしています。


ワンコたちの葬儀会社が良心的なのに対して、人間の葬儀関係は相変わらずの
高額な対応なところが多くて、葬儀料やお布施、戒名に対して不満、不信感を
持つ人もかなり増えていることで、明朗会計で僧侶の派遣を行なう事業会社が
この10年程でかなり増えている感じがします。

明朗会計の葬儀サービスがまだ少なかった頃には、お寺の団体や僧侶の団体が
葬儀費用とお布施、戒名をセット料金で表示することは、死者に対する冒涜で
あるという理由により、通夜・葬儀・初七日のセット料金表示を止めるように
迫っていたこともありましたが、さすがに同様のサービスが増加して個別対応
できるレベルを超えたことで、寺院や僧侶側も方針を転換し自分たちの仕事の
目減りに対応するべく派遣サービスに登録する寺院が増えたみたいですね。

私の父が亡くなった時には、葬儀料金の相場(普通は分からないと思います)
を知らないことを幸いに、もっとも安い祭壇にして欲しいと要望しているにも
関わらず80万円の祭壇を押しつけられ、湯かんのオプションだなんだかんだ
と加算されて一番安くしたはずの葬式は150万円を超えました。

ceremony_high_price.jpg

読経と戒名は父親の実家が檀家だということで、一般的な世間相場だとされて
いるような数百万円ということはありませんでしたが、それでも一通りのお経
を読み上げて、戒名を付けるだけで50万円以上というのは経済的にかなりの
痛手であったことは言うまでもありません。

仕事の減った僧侶の間では、秋川雅史の「千の風になって」が売れたことから
現世に遺された家族=遺族達が読経や戒名、お墓を大切にしなくなったという
趣旨の批判が出ているようですが、それは大きな勘違いでしょう。

意味不明のお経を抑揚もなく読みあげて、生前の趣味とか名前などから一字を
組み入れただけの戒名を作るだけで数十万円から数百万円を請求する無分別な
商法に対して消費者としての立場の遺族が猜疑心を感じるからこそ、葬式離れ
墓離れになっているというのが実際のところだと思います。

私自身、明日死ぬのか50年後に死ぬのかはわかりませんが、葬式は最安値の
ランクの小さな葬儀で済ませ(本音は葬儀なんて不要だと思いますが、日本の
法律では遺体をそのまま斎場に運んで火葬にしてもらうことは出来ませんので
どうしても葬儀会社の手配で棺に納めて、霊柩車で火葬場までは運び込まない
と焼いても貰えない)その後は散骨してもらうように家族には伝えています。

ceremony_low_price.jpg

散骨をするにしても許可を得た業者に頼まないと死体遺棄とか、不法投棄とか
刑法によって処罰されてしまうので、伊良湖岬で海に撒いてもらうなんてこと
は出来ないのが現実なんですよね。

irago_cape.jpg

普通に考えたら家族が亡くなり金銭面の主柱を失う人も少なくはありません。
そんな人からでさえ情け容赦なく数百万円を巻き上げる葬儀会社や僧侶たちに
本来なら必要ではないお金を一銭たりとも払う必要はないと思っています。


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