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全日空で導入されたA380 [飛行機・鉄道・自動車]

全日空がハワイ路線用として導入した世界最大の旅客機A380が5月24日
から路線投入されて、なにかと話題になっています。



製造元のエアバス社では需要は一巡したとして、製造中止を発表したぐらいで
実売数を考えたらビジネスとしては成功した機種とは言えないとは思いますが
総二階建ての旅客機は他社にはありませんから、エアバス社の航空機製造技術
をアピールするという点では貴重な機種だと思います。


オールエコノミーだと800席ぐらいまで設置できますが、ハワイまで全席を
エコノミーにしたら全便を満席(80%ぐらい)にして飛ばさないと営業面で
困ったことになるのは確実ですからね、全日空はホノルル線専用機材に設定し
ファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミー73席
とエコノミー383席の520席で運航します。



元々、B747(ジャンボ)を退役させて、燃費効率を考えたら4発エンジン
の旅客機は必要ないとしていた全日空が、何故にB747以上の大型機を導入
するのか?という部分ですが、スカイマークの前社長(客室乗務員に超ミニの
スカートを履かせて喜んでいたバカでしたね)が企業規模も考えずにハワイに
国際線を飛ばしたいという理由でA380を発注したのが、そもそもの原因と
個人的には思っています。

スカイマークが事実上の破綻をして、その救済に名乗りを上げた全日空が既に
完成していたA380の引き取りを引き受けざるを得なかった(キャンセルを
したら莫大な違約金を全日空が負担しなければならない)という大人の事情が
A380の導入の(内緒の)理由のはずです。

そうでなければ、あのスカイマークカラーに塗装されたA380はこっそりと
他社の発注分として転用されたことになりますが、国際企業であるエアバス社
と全日空がそのような悪行をするとは思えません。

裏事情はともかくとして外装をウミガメにして「FLYING  HONU」の
愛称(ハワイの現地語では、ウミガメのことをホヌと呼びます)を与えられた
全日空のA380は最終的には3機体制になり、毎日運航プラス日、火、金は
2便体制で成田とホノルルを飛ぶことになります。

さて、その話題のA380ですがドバイのエミレーツ航空では隣国オマーンの
マスカットとドバイを結ぶ約340キロの短距離路線にA380を投入すると
いう発表を行い、7月1日から一日2便の路線就航をします。



マスカットからさらに先に運航する乗継便の形になるため、座席配置は全日空
のA380よりも少ない429席ということですが、日本の国内線でB747
を飛ばしていた時は着陸装置などの負担が大きいために、短距離便専用仕様の
B747-400SR(SRはショートレンジの略で、国際線仕様と比べると
着陸装置などが頻度の高い発着に耐えられるように作られている)を導入して
運航していたことを考えると安全面で大丈夫かなと思ったりします。

これからの人生で多分、ドバイに行くことはないですし、マスカットに行くと
いうこともないと思うので心配はしていません。


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