SSブログ

相変わらずのフェラーリ [モータースポーツ]

今年のF1プレシーズンテスト(スペイン・カタロニアサーキット)で最速の
ラップタイムを出したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテルでした。



昨年までザウバー(現アルファロメオ)に在籍し、ミカ・ハッキネンとの更改
を阻止して抜擢されたシャルル・ルクレールが3番手タイムを記録して、抜擢
は成功だったと周囲に認めさせると共にフェラーリのマシンの仕上がりは過去
最高レベルだと評価されてのシーズンインでしたが、現実的にはフェラーリは
コンストラクターズポイントで2位になっていて、メルセデスが警戒していた
レベルにはないのが実際のところです。


モナコGP終了時点で1位のメルセデスが257ポイントなのに対して2位の
フェラーリは139ポイントと順位は一つ違うだけですがポイント差は大きく
3位のレッドブル・ホンダとフェラーリとの差は、29ポイントのみですから
今後の状況次第ではレッドブル・ホンダが2位になりそうな勢いです。

モナコGPでもセバスチャン・ベッテルは2位になりましたが、ペナルティで
4位に降格したマックス・フェルスタッペンの順位変更がなければフェラーリ
とレッドブル・ホンダとの差はもっと縮まっていましたから、シーズン当初の
見立てとは大きく違っているのがフェラーリの現状です。



ストレートではとんでもなく速いと言われていたフェラーリですが、コーナー
でのダウンフォースやタイヤのバランスに問題があるのでは?という話がある
他にエンジンまたはブレーキの冷却に問題があるために潜在能力を発揮させる
ことが出来ないという説もあって、マシンの性能を最大限に引き出す走り方を
することが出来ないジレンマがあるような感じです。

セバスチャン・ベッテルもシャルル・ルクレールも慎重に攻めるタイプだとは
思えないので縁石を踏んだり、バリアに接触することは少なくないのは、以前
からのように思いますが今年は特に目立つような気がするのはブレーキ系統に
なにか問題があるんじゃないかというのが個人的な見方です。

フェラーリの問題というと例年、マシンよりも人間関係というかチーム内での
不和が噂されるわけですが、今年は早くもシャルル・ルクレールがチーム内で
孤立しかかっているという話が出ていて、その原因はチームオーダーの不満と
いうように具体的な理由まで明示されていたりします。

No.1ドライバーはセバスチャン・ベッテルというのがフェラーリの方針と
いうのは今までの実績から当然だと思いますが、シャルル・ルクレールはその
方針に対して不満を持っているので今年1年でフェラーリを離脱するだろうと
されているようで、それを否定するコメントはありません。

また、セバスチャン・ベッテルは現在の位置(メルセデスの下)を延々と継続
することに飽きているので、今年末にはフェラーリを離脱するだけでなくF1
から引退することを考えているという話もあって、シーズン半ばという時期に
早くも現在のドライバーは二人とも残らないなんて話になっています。

二人が抜けた後にはメルセデスのバルテリ・ボッタスとかハースのドライバー
であるケビン・マグヌッセンやロマン・グロージャン、レーシングポイントの
セルジオ・ペレスなどの名前が挙がっているので、まんざら単なるうわさ話の
レベルではないような感じです。

フェルナンド・アロンソが乗ってやってもいいとか言いそうですが、現時点で
名前が出ている若手の中から選択されそうな気がするので、自己評価が甘めの
ベテランドライバーは採用されることはないような気がします。

それはともかくとしてシーズン直前まで優勝候補だったチームが6戦終了時点
で空中分解状態というのも、ちょっとどうかという感じですが、それが従来の
フェラーリという見方も出来る当たりがフェラーリの問題なのでしょうね。

マックス・フェルスタッペンがメルセデスに移籍するという話も出ては消える
という感じですし、去年のダニエル・リカルドの例もありますから、いろいろ
なサプライズがあるかも知れませんが、まだ来年のチームを想像するには早い
気がしますので、とりあえずは噂話は鎮火させてもらいたいものです。

ホンダ陣営にとってもフェラーリチームのモチベーションの低下で有利になる
というような展開は望んではいないと思います。


nice!(26)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 26

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント






Copyright (c) 2013-2021 suzuran All right reserved