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ニキ・ラウダ氏の訃報を聞いて [訃報・追悼]

メルセデスF1の非常勤取締役として、昨年の夏まではメルセデスのパドック
で元気な姿を見せていた元ワールドチャンピオンのニキ・ラウダ氏が闘病の末
家族に見守られながら亡くなられました。70歳でした。



私が最初にニキ・ラウダ氏を知ったのは中学生の頃でした。
まだ免許も持っていない子供でしたが、F1が大好きで故ジェームズ・ハント
とワールドチャンピオンを争っていたニキ・ラウダがドイツGPで大きな事故
に遭い、炎に包まれたのはショックな出来事でした。


あの頃は当然ですが、DAZNなんてスポーツ専門チャンネルなどあるはずも
なく、フジテレビの中継もない時代でしたから唯一の情報源であるF1情報の
雑誌のAUTO SPORTSを毎月買って読んでいました。

欠場間違いないと言われていた富士スピードウェイの日本グランプリに出走は
したものの路面が川のようになった劣悪な路面コンディションだったため開始
早々にリタイアしたニキ・ラウダはレースが終わるまでどころか車から降りて
そのまま空港に向かって帰国の準備をするという素早い行動でした。

ライバルのジェームズ・ハントが1ポイント差でワールドチャンピオンを確定
した頃には空港にいたわけです。

翌年には完全復帰してワールドチャンピオンに復権するという偉業を達成して
F1の世界のレジェンドとして尊敬を集めてきましたが、個人の趣味の延長と
して開業した航空会社の経営をしたり、一つの世界にとどまらない成功をした
反面、航空会社が墜落事故を起こして多数の死者が出るなど、大きな逆境にも
耐えてきた人生経験豊富ないろいろな意味でのレジェンドでした。



ドイツでの事故の際、耳が溶けるほどの大火傷を負ったわけですが、外傷より
マシンが燃えた際の有毒ガスの影響が後年になって現れ、昨年の夏の夏期休暇
の時にインフルエンザが元で、事故の影響で弱っていた肺に深刻な症状が出た
ことから肺移植を行い、病院は退院したのですが事故の有毒ガスによって機能
が低下している腎臓透析を受けたりして治療を続けていましたが、帰らぬ人に
なってしまったのでした。



静養中ということで、いつかは不死鳥のように再びメルセデスのパドックへと
復帰して、トト・ヴォルフとのツーショットが見られると思っていたのに予想
もしていなかった訃報にちょっとショックを受けています。

ライバルだったジェームズ・ハントは若くして急逝し、ロニー・ピーターソン
など同年代のドライバーの中にも若くして旅立った人もいるので、現世からの
旅立ちでも寂しいことなどあまりないかも知れませんが、F1の一つの時代を
作った功労者として本当にお疲れさまでした。ご冥福をお祈りします。


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