どこまでも進化を続ける女性用下着 [R18のお話]
聞かれると、そんなこともないのは多くの皆さんがご存知の通りで、ただ下着
を履いて歩くだけで筋力トレーニングが出来る下着とか局部だけをお稲荷さん
のように包むセクシーパンツなんてのもありますが、それでも一般的には男性
の場合はトランクスのデザインの差異ぐらいが、一般的な男性用下着に対する
認識ではないかとは思います。

それに対して女性用下着は機能面、デザイン面、素材面など、いろいろな方向
からの切り口で新開発が進められていて、衣類の中では特に研究がされている
アイテムの一つであることは確かだと思います。
では、なぜ女性の下着は進化を続けているのでしょうか?という話なんですが
アウター(上着)とインナー(下着)の違いについて、女性にアンケート調査
をした結果を見ると、下着に対する意見としては、自分自身のために着用する
内緒のお洒落だとする見方がある反面、自分自身で自分に合うと思うデザイン
や素材を見つけるのが難しいと感じている人がいて、さらに身に着けることで
ほっとする、とかリラックスすると感じている意見も出ています。
つまり女性にとっての下着とは、自分自身のために「ほっとする着心地」とか
「リラックスする着心地」のものを選びたい反面、自分の体形に合わせるだけ
ではなく、見せたい相手がどのように感じるのかを考えながら、自分に合った
ものを見つけるのは難しいと感じている存在なんです。
以前は女性の下着売り場は女性の衣料品のコーナーの奥に、秘密の花園のよう
に設定されていましたが、現在はショッピングモールの中でも、あえて人目に
付きやすいような場所やエスカレーターの横などの、下着を選んでいる様子を
男性に見られることがタブーではないというような場所に設定されていること
から、女性の中で下着を選ぶことは自分自身の感性をアピールする機会である
というアクティブな見方が強くなっているように感じます。
他人の目線を感じるところで、自分がリラックスできる部屋着の一種としての
選択をしたいという考え方があったり、特定の誰かしか見ないというアイテム
である下着を選ぶセンスを褒められたい(可愛い、セクシーなど相手の反応を
楽しみたい)という心理の受け皿としてデザインや素材や機能が幅広く進化し
続けている、と考えるのが的確な見方だとデザイナーは感じているようです。
そんな女性用下着だからこそ、シーズン毎、ブランド毎に新作の発表会が開催
され、多くの観客や報道関係者が集まり流行が発信されているわけで女性用の
下着に興味を持つ男性が増えるのもまた時代の流れだと感じます。
もちろん洗濯した下着を盗んだり、いわゆるブルセラ(女子の脱ぎたて下着を
高額で買い取る)などの行動は、変質者と思われても仕方ないのですが女性用
下着を見る立場で選んで贈るとか、一緒に彼女の下着を買いに行くなどは特別
なことではなくなっているように思います。
映画の「プリティウーマン」のように、自分好みの女性になってもらう楽しみ
を持つ男性も少なくはないと思いますので、女性がアウター以上に興味を持つ
インナーを自分の好みにしてもらうことで、二人の関係がより深く親密になる
ことも期待を高められるというのが女性の下着が進化し続ける理由の一つだと
言えるのかも知れません。
女性自身が前向きに行動的になってきて、秘所をひそかに隠すために着用した
下着がより動きやすく、そしてよりアピールするための小道具になったことで
下着メーカーが流行を作る時代から変わってきたことは確かだと感じます。
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