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栄養ドリンクでアルコール依存症 [健康・医療]

一般的に栄養ドリンク、又は健康ドリンクと呼ばれる50ml~100mlの小瓶に
詰められた医薬部外品の飲料が滋養強壮、疲労回復に効果的という理由で結構
な売れ行きの商品になっています。

Heath_drinks_2019.jpg

疲れ気味の時にグイッと飲むと体がカーッと熱くなって、やる気が沸いてくる
ような気がすると言って、一回で数本飲む愛用者も知っています。

が、本当に栄養ドリンクはそんなに即効で効果が出るものなのでしょうか?
また、そんなに飲んで体に害はないのでしょうかという部分の話です。


以前に、高速道路で酒気帯び運転で衝突事故を起こしたトラックドライバーが
実は普段から飲酒の習慣がなく、ましてやトラックを運転する前にアルコール
を飲むなど全く考えられない人だということで、酒を飲まないはずの人なのに
なぜ酒気帯び運転をしてしまったのか?ということがありました。

ドライバーの人は亡くなってしまったので、本人からは事情を聞くことが無理
ということで周囲の人の証言を辿って事故の瞬間から、それ以前の行動までを
調べて行ったところ、運送会社の社長の奥さんが長距離の仕事だから頑張って
と、栄養ドリンクを2本渡したことが確認されました。

実は栄養ドリンクの中には成分吸収を早くすることを目的に0.3~1ミリグラム
のアルコールが含まれいます。

事故を起こしたドライバーは、せっかく貰ったのだからとその場でドリンクを
2本飲んでトラックに乗って会社を出発しましたが、元々がアルコールに弱い
体質だったために少量のアルコールでも酒気帯びの状態になってしまうという
不測の事態になったことで、運動神経や反射神経が鈍って前方の車が停車した
際に、ブレーキの対応が遅れたために事故を起こしたことが判明しました。

これは他人事ではなく、アルコールに弱い人(日本人の半数以上は遺伝的には
アルコール耐性は低いです)が栄養ドリンクを過剰に飲めば、酒気帯び運転と
同じ症状が出るということであり、同様の問題としてアルコールに耐性のない
子どもに栄養ドリンクを飲ませているということは、酒気帯び状態で自転車を
運転したり、慢性的なアルコール性疾患や記憶力の低下、行動障害の原因など
を作っていることにもなるわけです。

ドリンクを飲むと体が熱くなるのは、特別な薬効成分の作用ではなく、単純に
アルコールによる酔いによって熱くなったわけで、逆の見方をすれば子どもが
アルコールで体を熱くしているのは正常な姿ではありません。

energy-drinks-2019.jpg
エナジードリンクは大量の糖分とカフェインの副作用が心配です。

大人が気分を盛り上げるために飲む程度ならば、格別な問題ではありませんが
子どもに飲ませることは避けるようにするのは大人の義務です。
※ 小児用はアルコールは入っていないので大丈夫です。


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