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海外からの観光客のお土産代は平均15万円 [トラベル]

日本の政府機関が行った「訪日外客消費動向調査」の2018年の結果によれば
2018年に日本に観光目的で入国した、海外からの観光客が1回の滞在で使った
消費金額は平均で15万3000円だったと推計されています。

Airport-China.jpg

個人的には普段から貧乏旅行しかしていないので、あまり実感が沸きませんが
航空運賃などは当然除外されていますから、日本の観光業や商業施設に宿泊費
・食費・レジャー費、お土産の代金として支払われた金額が平均で約15万円と
いうことになるようです。


いわゆるネトウヨと言われている似非愛国者の一部が、日本の観光地で韓国語
=ハングルや中国語での表記が増えていることについて、海外から観光客達の
ための観光案内が韓国語や中国語で書かれているのはアメリカやヨーロッパの
訪日客に対して失礼だとクレームを付けているという話があるようで、表記は
英語で書かなければ観光地の収入増にも繋がらないともっともらしい口ぶりで
韓国人や中国人に対するヘイトネタを拡散しているようなので、そういう部分
も含めて訪日外国人の支出動向を見てみようと思います。

ただでさえ嫌韓だ嫌中だと差別的な表現をしている雑誌(小学館発行のSAPIO
が不定期刊、事実上の休刊)の廃刊やYouTubeからのヘイト動画の一斉削除等
一般企業の広告が掲載されることで、自社のイメージ低下を危惧する企業から
かなりの通告があったようで、ネトウヨの活動領域は狭まっている状況ですが
そんな差別主義者たちの根拠のない主張を根本的に翻す結果になっているのが
訪問外国人の旅行支出の調査結果になっていました。

宿泊費など旅行支出合計を個人レベルで見た場合、オーストラリアが約24万円
で最も日本でお金を遣っていて、二位にスペイン23万7千円、三位にイタリア
22万4千円ということになっていて、オーストラリアとヨーロッパの人たちが
個人支出ではトップ3になっていますので、ネトウヨの主張も間違っていない
という言い方は出来るかも知れません。

ちなみに韓国は約7万8千円、台湾が約12万8千円と個人では少なめです。
が中国は約22万3千円とイタリアに次ぐお金を日本で使っています。

但し、総額で見ると一位は中国の1兆5370億円、二位には韓国の5842億円と
続いて台湾が5839億円、香港が3355億円で、この上位4カ国と地域の合計は
67.5%を占めていて日本の観光地にとって重要な顧客は韓国と、中華圏からの
観光客だというのは一目瞭然です。

韓国や中華圏からは何度でも来られる国内旅行感覚なのに対して、オセアニア
やヨーロッパは一大イベントとも言えそうな本格的な海外旅行になってしまう
という感覚の違いがあるのでしょうが、日本人観光客が遠ざかっていた温泉地
にも外国人が訪問するようになっているのは、確実に大きなビジネスチャンス
であることに変わりはありません。

Airport-duty-free.jpg

中国人からの人達はビジネスホテルで見かけることが多く宿泊費はかなり節約
しているようですが、その代わりにお土産代に使う割合が高くて、中国人平均
では11万円なのに対して、オーストラリア人などは3万円台後半ぐらいなので
観光地が韓国人や中国人の恩恵を受けているのは間違いありません。

以前に都内のアパホテルに泊まった時に朝食バイキングの会場で中国語を話す
人のグループが、オレンジジュースをペットボトルや水筒に入れて持って行く
様子を見て、そんなにお金を節約して何をするのだろう?なんて思ったことが
ありましたが、この結果を見て謎が解けました。

いづれにしても国内旅行も海外旅行も日本人の場合は、節約の一途という実態
があるようですから、旅行関連の会社にとっては海外からの中国人、韓国人の
旅行客は本当に神様みたいな存在なのかも知れません。


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