トロ・ロッソ残念!日本グランプリ [モータースポーツ]
サーキットで開催された日本グランプリですが、タイヤ戦略の失敗により
ピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーが共に、スタートグリッド
よりも順位を落としてしまい最終的にポイント圏外での完走でした。
去年のマクラーレン・ホンダとしての結果と比べれば、完走するのが当然
になっているのですから大きく前進しているのは確かですが、予選結果が
6位だったブレンドン・ハートレーが13位、7位だったピエール・ガスリー
が11位というのは残念な感じがします。
ロシアGPのフリー走行で一時的に搭載し鈴鹿での本格的な投入に備えて
グリッドペナルティを受けた後、約一週間の調整を経て正式に搭載された
ホンダのスペック3パワーユニットは、想定通りのパフォーマンスを示し
メルセデス、フェラーリに並ぶことは叶わないもののルノーとほぼ同等か
僅かに上回る馬力であることが実測値から推定されています。
決勝では4位でフィニッシュしたダニエル・リカルドが予選ではエンジン
トラブルでQ2に進めなかったことから考えるとシャシー性能では大きく
劣るルノーに移籍する2019年シーズンは、かなりの苦戦になることが
予測されるのと同時に、トロロッソ以上にシャシー性能が高いレッドブル
に移籍するピエール・ガスリーにとっては、F1での初表彰台への期待が
高まる性能向上だったのではないかと思います。
昨年までのマクラーレン時代の低迷ぶりを全てホンダエンジンが元凶だと
決めつけている元ワールドチャンピオンが二人います。
トロロッソ・ホンダが2018年に成功することはないとしつこく見解を
述べていたジャック・ヴィルヌーヴは、バーレーンGPで4位入賞した後
はホンダに対する批判が減ったような気がしますが、元々から根拠のない
ホンダ批判が多かったので、BARホンダでF1に参戦していた際、契約
最終年のシーズン途中に契約更新がないことを知ったことに対してホンダ
に対する逆恨み的な発言だったように思います。
またフェルナンド・アロンソは今でもホンダ批判を続けていますが現在の
マクラーレンの惨状=常に最下位から3-4番手以内を見れば、エンジン
の問題ではなく、シャシーが決定的に設計ミスだということは誰の目にも
明らかであるわけで、昨年までのホンダエンジン批判もマクラーレン側の
ミスを隠すために実情以上にホンダを批判していたのが分かります。
アロンソは、ルノー製PUに代えればマクラーレンは上から5-6番手に
なり、ホンダを搭載したトロロッソは下から3-4番手が、2018年の
ポジションだと言っていましたが自分たちがそこにいるのですから、自分
のチームのレベルを適切に把握できないのがアロンソということです。
現在の状況を見れば、これらの発言は現実とはズレた見解だと思いますが
いろいろとしがらみもあるようで、発言の訂正はされませんがレッドブル
とトロロッソにエンジンを供給するホンダPUの2019年は今年以上に
見せ場の多いシーズンになると思いますし、鈴鹿でホンダが優勝する場面
を見ることが出来る可能性は高まったと見ています。
今年の鈴鹿は残念でしたが、来年は期待したいです。
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