過去一番に暑い２０１８年７月

ここ数年、毎年記録更新が続いているので、関心を持つ人も減ってきたと
思いますが、７月の一か月間の平均気温が過去最高になったという発表が
細々と報道されていました。



道端に打ち水をするとか日本に昔から伝わる方法で、涼を取るのが日本人
の暑さしのぎであると、小池百合子東京都知事がバケツを持って主張する
様子がテレビで放映されていましたが、強烈な日差しをそのまま照り返す
アスファルトに水を撒いたところで文字通りの焼け石に水というか、逆に
少しばかりの水はすぐに蒸発して、湿度を上げて不快指数を上げます。

日陰ならともかく今年の夏のような気温だと暑いではなく日差しが熱いと
感じるぐらいですから、もうすでに７月の時点で根性と気合で外で活動を
しようなんてことを言ったら自殺志願と大差ないような感じになっていた
わけですが、小学校の校長が校外学習で低学年の小学生を死に至らしめる
とか、運動部の監督やコーチが大量の熱中症者を出すとかね、科学で体調
を管理できない管理者が全国各地で現れて、日本人は優秀だという伝説が
実はかなり嘘っぽいことを実証してしまったような気がします。



私が子供の頃は市内の中学校（小学校でプールのある学校はそんなにない
時代でした）のプールが解放されて、夏休みになると二日に一回ぐらいの
ペースでプールに行っていたこともありましたが、現在の４０℃近い気温
だとプールの水温が３５℃とかの体温並みになってしまうので、プールに
入ると熱中症になるという冗談みたいな事実があるので、プールに入って
涼むなんてことは出来ないのが現状ですね。



現在のペースだと過去で最も暑い８月になり、過去で最も暑い９月が過ぎ
観測史上最も暑い夏になるのは確実でしょうね。



地球温暖化はあり得ないと馬鹿にしていた財界関係者の御用学者たちには
反省するという人並みの神経はないでしょうから、どれだけ暑くなっても
経済活動とは全く関係のない話だと言い張り、面の皮は気温の上昇と共に
さらに厚くなっていくことでしょう。



経済最優先という２０世紀の価値観を引きずり続ける人類に、２２世紀は
ないような気がしますが、そんなことを考える政財界人は日本に何人存在
するのでしょうね。現在の政財界の人間がリセットされたら日本は本当に
良い国になると思いますが、誰がリセットしてくれるかが現実問題です。

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