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劇団四季元代表の浅利慶太さんが死去 [訃報・追悼]

事実上、今年4月に上演されたミュージカル「李香蘭」を最後に、舞台の
演出から離れてはいましたが劇団四季の創立メンバーとしてミュージカル
を日本に定着させた功労者として、そして数多くの役者を発掘した演出家
として、裏方のスタッフを育成した舞台監督として、さらに劇団四季専用
の劇場建設を指揮するなど、劇団四季の全ての部分において代表者だった
浅利慶太さんが悪性リンパ腫で亡くなりました。85歳でした。

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そんなに劇場で観ているわけではありませんが、高校の頃は演劇部に所属
していたことで、演劇の古典作品である「ヴェニスの商人」のセット搬入
などを手伝うという体験学習みたいなことを経験させてもらう機会があり
当時は若手だった加賀武史さん、市村正親さんなど、以降の看板スターを
間近で見ることが出来たのは大切な思い出になっています。


個人的には「エビータ」「キャッツ」などの久野綾希子さんが一番好きな
女優さんでしたが、現在も「ライオンキング」「李香蘭」など複数の作品
が全国の四季劇場で上演されていて、その基礎を作った中心人物の一人が
亡くなった浅利慶太さんだったと言っても過言ではないと思います。



演劇・ミュージカルの演出だけでなく長野で開催された冬季オリンピック
の際にはプロデューサーとしてオリンピックの進行を支える大役も務めて
イベントプロデューサーとしての才能も発揮していました。

ニューヨーク発のミュージカル作品の上演が多くなっていますが四季には
昭和の歴史三部作と呼ばれる「李香蘭」「異国の丘」「南十字星」という
作品群があり、戦争の悲劇を後世まで語り継ぐ責任を感じて創り出された
作品であることを浅利慶太さん自身が表明し、平和の尊さを伝えるために
これからも上演を続けていくと言われていた作品です。

今年、「ミュージカル李香蘭」が再演されているのも浅利慶太さんの遺言
だとも言えそうな感じで、多くの人が足を運ばれることでしょう。



また今年の8月11日からは6年ぶりとなる首都圏での「キャッツ」公演
が東京・大井町駅に隣接する「キャッツ・シアター」で、ロングラン公演
が開始になることから亡くなった浅利慶太さんには少々心残りがあるかも
知れませんが、彼岸でのご活躍と安らかなご冥福をお祈りします。


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