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新幹線で続く危険な出来事 [アクシデント]

博多発東京行の新幹線のぞみが次の駅の小倉に停車した際、ホームにいた
乗客が先頭車両の先端部分が割れて赤い血の跡があるのを見つけたものの
小倉駅では運転を中止することなく電車は発車し、対向する運転士からの
連絡で新下関の手前で一時停止をして点検後、新下関まで走行して運転を
取り止めにするという事故がありました。

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高架上を走行し、防音壁や鉄条網で線路内への立ち入りは難しい新幹線に
わざわざ苦労して線路内に侵入するという労力をかける気力があるのなら
死ぬことよりも生きることを考えてもらいたいものですが、本当に極限の
自殺願望を持つ人の心理は私にはわかりませんので、とりあえずは他人に
迷惑の掛からない人生にしていただきたいとしか言えません。


新下関で運転を止めた車両を車両基地で点検したところ、先端の破損部分
の内側に人体の一部(手の部分という話があります)が見つかり、博多と
小倉間の線路を点検したところ、石坂トンネル(北九州市八幡西区)西側
で人体の一部と東側で衣服の切れ端が見つかったようで、トンネル進入時
に新幹線に飛び込んだと考えるのが普通でしょう。

運転士はドンという音は聞いたが小動物だと思ったのでただちに停車する
必要はないと判断したと話していて、それに対してツィッターで運転士が
停車しなかったことを批判する投稿があるようですが、時速300キロに
近い速度で走っている運転士は目先よりも前方の安全確認(もしも異変が
あったら可能な限り遠くから急停車をしなければ止まれない)に、神経を
使っているはずですので、真横の死角から車両に当たったものが小動物か
人間かを瞬時に判断するのは無理でしょう。

例えば犬をはねたとした場合、原形をとどめない犬の死骸を確認するため
に電車を急停止させて線路を点検していたら、数時間の運休になります。

当然、乗客からの非難の嵐になるでしょうから人間をはねたという確信が
なければ電車を止めることは難しいと思いますので、運転士の行動を批判
するのは的外れですし、新幹線は急停止させた場合でも停止するまでには
約2キロの空走距離(自転車でも車でも急停止しようとしてもブレーキを
かけるまでの人の判断が必要ですし、すぐには止まれません)がある上に
急停止をすると新幹線の車両は台車や制動装置に負荷がかかって運転再開
が難しいということもあるので判断はさらに難しいと思います。

私も名古屋駅で新幹線を待っていて先頭車両に血が付いていたことが二回
ありますから、小動物や鳥などをはねることは珍しいことではないのかも
知れないですね。

先週には車両内で殺人事件が起きていますので、新幹線の乗客になるのも
命がけになっちゃいましたが、飛行機事故のチェーンリアクションと同様
に今年は新幹線の厄年かも知れません。

ちなみに新幹線の座席の座面は前方に引きながら持ち上げると簡単に外す
ことが出来るので、車内で刃物を持った人間が暴れた時には座面を外して
盾になるように使うように考えられているそうです。

のぞみがデビューしたばかりの頃に食料品卸会社の人が刺殺されたことが
ありましたから、JRもそれなりに対策は考えているみたいですね。

新幹線の中で男が刃物を持って暴れた事件で、周囲の人間達は何故一緒に
闘おうとしなかったのかとお気楽な内容のツイートを書き込む人も何人か
いたみたいですが、刃物を持った人間を拘束する訓練を受けているなんて
ごく限られた警察官や自衛官ぐらいのものだと思うので、その現場で実際
に対峙しているわけでもない人が言うことではないでしょう。



自分を守ることは出来てもジョン・ウィックのように鉛筆一本で敵対する
人間を瞬殺できるわけがありませんから、安全に逃げる方法を考えるのが
一般の人にとっては妥当だと思います。

警備員の増員を決めたようですが、昔テレビでやっていたドラマのような
鉄道公安官みたいな人は実在しないのでしょうかね?
実在していると明文化するだけでも抑止力にはなると思いますけどね。


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