どうなった？日本版ピラニア

アメリカでシリーズ化されて、内容がドンドンお下劣になっている映画の
「ピラニア」を日本を舞台にして、日本の監督が撮影して日本人の女性が
水着でピラニアに襲われる映画を作りたいと言って、昨年３月に関係者が
来日して記者会見まで開きましたが、結局その後のお話が出てこないので
どうやら日本のピラニアはなかったことになったようですね。



「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でデロリアンのタイムマシンを完成
させたドク博士を演じていたクリストファー・ロイドも、出演を承諾して
いたという話でしたが、秘密基地もなく軍用のバイオ施設などの描写には
違和感を感じる日本では荒唐無稽な話は難しいように思います。

テレビ局の企画で全国の池で水を抜く番組が好評で、池の底からワニガメ
とか外来種が見つかっている現状を考えると、環境保護をテーマにしたら
整合性のある作品が出来そうなんですが、裸に近い小さな水着を着た女性
がピラニアに襲われるという不道徳な場面がウリの映画なので、あまりに
真正面から社会正義を説く映画も作りにくいのは確かでしょうね。



１０年近く前にはアルゼンチンの地方都市で、３８℃の猛暑に耐えきれず
涼を求めて、川で水遊びをしていた人達がピラニアの群れに襲われて特に
酷い被害を受けた７歳の少女は手と足の指の一部を失ったという話なので
実物のピラニアが群泳しているような川があったら危険なのは間違いない
わけで日本でもゴミ焼却場や温泉街の温排水が流れ込むところでは熱帯魚
のナイルパーチやアリゲーターガーなどの大型肉食魚が棲んでいますから
故意に放流するような人がいたらピラニアに襲われるという例も全くない
と断言することは出来ないですね。

現在までの研究ではピラニアはＴ－ｒｅｘよりも強い顎の力があり、肉に
噛みついたら、そのまま噛みちぎって肉を飲み込み新たな攻撃を仕掛ける
というのがピラニアの生態ですが、基本的には傷をした人や生理中の女性
などのように、血液の匂いが川の中に広がるようなことがあった場合には
興奮して見境なく噛みつくようになるので、イマジネーションを広げれば
日本を舞台にしたピラニアは作ることは可能なはずです。



それでも製作中という話がないということは、三億円とされていた製作費
が集められなかったのかも知れませんね。

業界でお金の匂いのするところにはピラニアのように集まる業界関係者が
集まらなかったということは、お金の匂いが薄かったということで投資を
する価値が認められなかったということなのかも知れませんね。

タグ：製作発表 クリストファー・ロイド ビキニ ピラニア B級