キタサンブラック有終の有馬優勝 [競馬]
事象は公営競馬から中央に移って怪物と言われたハイセイコーが最初では
ないかと思いますが、その次のアイドルホースがオグリキャップ、そして
ディープインパクトと系譜が受け継がれ、現在はキタサンブラックが馬主
の北島三郎さんの知名度もあってアイドルとはちょっと違った印象ですが
有名な競走馬になっています。
これが男の生きざまだぁ~!は、ちょっと引いたけど…。
今年の初めの時点では、大阪杯、天皇賞・春、宝塚記念と春の古馬三冠を
三連勝してフランスの凱旋門賞に挑戦するというプランが発表されて国際
レイテング(格付け)でも上位にランキングされていましたが、予想外の
宝塚記念の惨敗で連戦の疲労が溜まっているという判断のもとで北海道の
生まれ故郷で放牧となり、凱旋門賞の挑戦も白紙になりました。
放牧明けで厩舎に戻って発表されたのが、秋の天皇賞からジャパンカップ
有馬記念の秋のGⅠレースに出走し、競争結果に関わらず今年で引退する
という計画で、余力のあるうちに引退して優秀な能力を次世代に伝えると
いうサラブレッドの使命を果たすことが優先されることになりました。
一年間種牡馬になるのが遅れれば、百数十頭は集まるであろう後継者候補
が再来年に産まれることはないわけですから、馬主である北島三郎さんが
元気なうちにキタサンブラックの仔馬がデビューすることを考えた場合は
やはり今年の引退は良い選択だと思います。
今年出走したレースの中で、春には大阪杯、天皇賞・春で優勝し、秋には
天皇賞・秋、有馬記念で優勝し一年間で四つのGⅠを勝ったわけですから
年度代表馬に選出されても当然の活躍ぶりで、目先の欲にこだわる馬主で
あれば引退を撤回するぐらいでしょうが、骨折でもしたら最悪ですからね
有馬記念を優勝して引退するなんてやはり神がかりでしたね。
自分が馬券で負けた腹いせからなのか、今回で引退するから出走した騎手
が結託して勝たせたなんて出来レース説を拡散する愚か者がいますが先頭
で走れば勝てるわけでもなく、競馬の駆け引きなども理解できないような
クレーマーは競馬に関わってはいけないですよ。
名馬に乗れて幸せだと、インタビューで答えていた武豊ジョッキー自身が
天才と褒め称えられるトップクラスの技量があるが故にキタサンブラック
の能力を最大限に引き出せたわけで、強い馬に乗れば誰でも優勝できると
考えている人は勘違いも甚だしいと言わざるを得ないです。
というのは元騎手の岡部幸雄氏が最強と言われたディープインパクトでも
武豊騎手だから乗りこなせた難しい馬だったと発言しているように気性が
激しく賢い馬ほど強いのは確かですが、賢い故に下手な騎手だと馬の方が
騎手を舐めてかかるので人馬のバランスを崩して勝てないようです。
競馬場から主戦場を移すキタサンブラックは来年からは、北海道・早来の
社台SS(スタリオンステーション)で繋養され、次世代の後継者作りが
仕事になるわけですが、ディープインパクトも公開してくれていたぐらい
なので、キタサンブラックも公開してもらえるといいな。
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