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サザエさん打ち切り論 [コミック・アニメ・本]

経営の失敗によって会社自体の存続も怪しくなっている東芝が、経費削減
の方策の一つとして日曜日に放映されている長寿アニメの「サザエさん」
のスポンサーを降板することを発表しました。

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神戸製鋼は不正を働き、昔、神戸製鋼で働いていたのは不正のデパート安倍晋三

日本の経済界を代表する企業なんて言われながら、シャープが身売りして
神戸製鋼が不正を働き、三菱も国産旅客機のMRJはライン就航の目途が
立たず、三菱重工は客船の建造で数千億の失態と老舗だとか屋台骨だとか
言われている企業の問題が続々と出て来て、既に時代遅れの原子力発電所
に注力していた東芝がコケるのも当然と言えば当然に思います。

東芝がコケようが働いている人たちの生活が保障されるように東芝自体が
雇用対策などをすれば良い話で、そのための原資を捻出するために番組の
スポンサーを降りるのであればそうするべきでしょう。


それはともかくとしてスポンサーが降りるついでに「サザエさん」自体を
打ち切りにするべきだと主張する、千葉商科大学国際教養学部専任講師の
常見陽平という人がいます。

この人の見方では「家族の在り方も働き方も、サザエさんで描かれるもの
は現実とズレすぎている」から打ち切るべきだということなんですが現実
をそのままアニメにして「ほのぼの感」は出るのか?

最近、ドラマなどでもやたらとリアリティを主張する大学教授とか講師と
いった頭でっかちの現実論者が出てきますが、現実にないことをするから
ドラマであって、刑事番組でも「太陽にほえろ」「西部警察」の時代と、
「踊る大捜査線」以降では明らかにリアリティ路線に走った現在のドラマ
はつまらなくなったと思います。

そもそも過労死とかセクハラとか、高齢化社会なんて話題が毎回出てくる
「サザエさん」を見たいと思いますか?

この常見という現実論者の講師は番組を続けるのであれば「これは誰でも
そこそこ幸せになれた昭和という時代を描いた時代劇です」とテロップを
入れて放送するべきだと言っていますが、現在の日本人は現実とアニメの
区別もつかないほどのドアホだと言いたいのでしょうか。

もし番組が続いても自分の娘には見せない、何故ならば彼女は21世紀を
生きるのだから、なんてほとんど自分の言葉に酔っているナルシスト的な
ことを言っていますが、嫌なら自分が見なきゃ良いだけのことです。

そして「時代に合わなくなった」という使い古された言葉を使うのも嫌な
感じと言うか、なんでもかんでも今の異常とも言える時代に合わせる必要
などないと言えないところに、この講師の発想の限界を感じます。

要するに「空気を読め」みたいなことを主張しているわけですが、周囲の
顔色を窺いながら今の時代に合わせようなんてことをしていたらなんでも
かんでも同じような金太郎飴ばかりで、それこそ意味のない番組です。

昭和ノスタルジーの何が悪いのか「サザエさん」は古き良き昭和の時代の
特に大きな事件もない日常生活を流しているから、毒にも薬にもならない
番組として存在価値があると思います。



波平さんが年齢の割に老けている部分もあるにはありますが、マスオさん
がスマホを使ってFX投資とか、カツオくんがゲーマーなんて設定などは
見たくもないし長谷川町子さんに失礼ですよ。

こういう注目を集めやすい時期にあえて多数派の意見とは違う意見を出し
注目を集めようというスケベ根性がとても嫌な感じなんですが、そもそも
誰もあんたの意見なんて聞いてないよという見方もあって、ほとんど世間
に認知されないまま妄言は消えていくことでしょう。





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