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山中慎介・13回連続防衛に失敗 [スポーツ]

WBCバンタム級チャンピオンで、「神の左」と呼ばれる強打で知られる
山中慎介が、日本人として具志堅用高さんと並ぶ13回連続防衛を賭けて
同級1位のルイス・ネリ(メキシコ)と闘った12回戦でしたが、残念な
ことに4回TKO(自陣営からのタオル投入)で負けてしまいました。



今までの試合の中でもっとも調子が良いと話していたように、1ラウンド
から積極的に打ち合いになった試合でしたが、2ラウンドには山中慎介の
顔面にネリの左フックが当たる展開になり、今までの選手とは少し違うと
いう感じが伝わってきました。


3ラウンドには山中の左ストレートがネリにヒットするものの、反射的に
打ち返す反応の良さで、左アッパーに対しても連打で返す速さと力強さを
見せるネリに山中が有利という感じは見られなくなり、早いラウンドでの
決着という帝拳ジム会長の予測が間違いではない感じになりました。

4ラウンドで早くも勝負に出たのか元々の戦い方なのかはわかりませんが
ネリが連打で前に出る攻撃態勢になり、山中も連打とクリンチで対応した
もののロープ際に追い詰められて連打を受ける状況となり、トレーナーが
タオルを投入してレフェリーが試合を止め、山中の敗戦が確定しました。

試合後に帝拳ジムの会長はタオルを投入したトレーナーの判断ミスだとし
山中は効いていなかった、と不満の言葉が出たということで、山中本人も
効いていなかったと言っていますが、第三者の私にはトレーナーの判断は
正しかったように思います。(トレーナーを責めてはいけません)

会長は怒り心頭だという報道がありますが、山中慎介はボクシングという
スポーツ選手であってローマ時代の剣闘士じゃありませんからね、家族も
いれば、まだ人生の半分も生きていない人をトコトン戦わせて死ぬような
ことになったら会長は死んでも責任はとれないんですよ。

確かに止めた時点では効いていなかったかも知れませんが、どう贔屓目に
見ても、4回の状況は防戦一方の展開であり強烈なフックやストレートが
側頭部や正面から入った場合、重大なダメージを受ける危険性があったと
思いますし、止めるのが十数秒遅くて脳に大きなダメージを受けるような
衝撃を受けていたら再戦どころか生死に関わります。
効いていなかったのは結果論であり、無事だから言える言葉です。

常に体調を気遣い、いつもの戦い方ではないと判断したトレーナーの行動
は試合をダメにしたのではなく、山中に再戦の機会を作るための体調管理
の一環だったと私は思いますしダメージが残っていないなら、新たに挑戦
することも可能なのですから、気力が充実した段階で引退するか再挑戦を
するかを発表すれば良いと思います。



具志堅用高さんの13連続防衛がいかに凄いことだったのかを多くの人が
再認識した試合だったのではないでしょうか。

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