ホンダが撤退について公式発表 [モータースポーツ]
報道されたザウバーとの契約解除、マクラーレンとの提携解除とF1撤退
の真偽について回答しています。
まず、ザウバーとの2018年以降のパワーユニット供給契約を解除した
という報道については明確に否定し、ホンダ側から契約解消を申し入れた
事実はないとしています。
ザウバーとの契約解除の噂は、ザウバーのモニシャ・カルテボーン代表が
先月半ばに突然解任されたことから、カルテボーン代表との信頼関係の元
で、PU(パワーユニット=ハイブリッドターボエンジン)の供給契約が
締結された経緯があり、カルテボーン代表の後継者としてマルシャチーム
ケータハムチームを解散に追い込んだ元代表の名前が出たことで、ホンダ
がチームの運営に対して懸念を感じているのではないか?という未確認の
情報が出たことで噂にはなったようですが、モータースポーツ部長が自ら
否定しているので噂話は否定されたと考えるべきでしょうね。
長谷川祐介F1総責任者がカルテボーン代表の解任後に話していた「個人
との契約ではなくホンダとザウバーとの会社としての契約なので、たとえ
カルテボーン代表が退任しても契約に変更はない」という話の通りだった
ということのようですね。
もう一つの問題とされているマクラーレンとの関係悪化により提携解消や
一時的にホンダ以外のパワーユニットへ変更するというザク・ブラウンの
私案が大きく報じられている点についても完全否定とのことです。
ザウバーの話と同じく、ホンダとマクラーレンの契約の話なのでホンダか
マクラーレンが一方的に契約外のことは出来ない、という話には説得力が
ありますし、ホンダのPUが上位でバトルが出来るレベルになるまでは、
メルセデスのエンジンを一時的に搭載するなんて、そんな都合の良い話を
他チームが了承するはずもありませんし、メルセデスは2018年が最後
という話も出ているぐらいなので、マクラーレンと一年限りで再契約する
なんてことは非常識すぎる話だと思います。
5月に来年使用するPUの申請が締め切られたという事実を曲げることは
出来ませんから、ホンダに対して違約金を払ってF1からの撤退を現実に
しない限りはマクラーレンがホンダ以外のPUを積んで来年のグランプリ
を戦うことは出来ないのは事実です。
ウィリアムズとの提携を復活するという話もありますが、マクラーレンが
不満があってもホンダで戦わなければならない理由と同じく、来年に使用
するエンジンの申請がメルセデスで提出されていれば、メルセデス以外の
エンジンは使えません。(密かにホンダで提出されたなら話は戻ります)
少なくとも来年はウィリアムズとの提携はないと思います。
あるとしたら、フェルナンド・アロンソがマクラーレンを出るという話で
これはホンダとマクラーレンの契約とは別の話なので、マクラーレンとの
契約延長交渉が不発ならアロンソは他チームに行くでしょうね。
但し、メルセデスはルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの二人とも
重要なドライバーだと認めているのでメルセデスへの移籍はありません。
レッド・ブルもチーム方針が若手の育成をしつつ頂点に立つという目的を
持っているためベテランのアロンソのシートは考えられないようです。
フェラーリもドライバーに不満はないとのことで、レースの内容とは別に
感情的になり過ぎる部分はあるもののセバスチャン・ベッテルはチームの
リーダーであることを認めていますから、チームに二人のリーダーは不要
という意味でもフェラーリに戻ることはなさそうです。
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