完成するの?マドンナの伝記映画 [シネマクラブ]
歌手として活動中のマドンナの伝記映画の製作を計画していることが掲載
され、タイトルは「ブロンド・アンビション」で、映画プロデューサーや
俳優として活動しているエリース・ホランダーが書いた脚本を映画化する
とされています。
この脚本は2016年の未製作の優秀脚本ランキングで一位になったもの
で、映画化が期待されていたもののようです。
が、映画の主題であり描かれるべき対象であるマドンナ本人が「私が何を
知り、なにを見てきたか、他人にはわからない。自分の物語を語ることが
できるのは、私だけ」と映画の内容を完全否定しているという状況であり
自伝映画としての体裁は整っていません。
「私でない誰かがやるのであれば、それはいかさまだし、愚かだ。働かず
に即席の満足感を得ようとする、この社会の病」と徹底的に反発している
状況から考えるとマドンナ本人が撮影を許可することはなさそうな感じで
全くのフィクションで、さらにはマドンナをイメージして作った映画だと
言わない限りは撮影をスタートできそうにありませんね。
脚本の説明によれば映画の内容としては、80年代初期のニューヨークで
ファーストアルバム「マドンナ」のリリースを目指す若き日の下積み時代
のマドンナが恋愛や音楽業界の裏側を描きつつ、世界のトップシンガーに
まで上り詰めるまでの軌跡を映画にした作品のようです。
映画のタイトルはマドンナの絶頂期である、1990年のライブツアーの
名前からつけられていますが、マドンナの拒絶が激しいようなので今後の
条件面などで余程の歩み寄りがない限りは完成には至らないと思います。
そもそも、現役で活動している人をテーマにして自伝映画を作ろうという
発想自体がちょっとどうかと思うので、どういう方向に進んだとしても、
映画を製作する側に利益はないような気がします。
マドンナ本人が若き日を演じることはありえないと思いますし、マドンナ
の楽曲を映画の中で使うことも不許可になりそうですからね、そうなって
しまったら「仏を作って魂入れず」みたいなもので、映画そのものが全く
無意味なものになってしまうわけで、そのような作品のためにお金と時間
をかけるのは全くの無駄なわけですから、正式な製作発表前に製作断念の
ニュースが届きそうな感じがします。
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