視聴者と感性の違うテレビ局スタッフ

「千と千尋の神隠し」に続く興行成績を達成した、「アナと雪の女王」が
地上波初登場の鳴り物入りでフジテレビで放映され、１９．７％の視聴率
を取りましたが、映画の入場者数や評判の高さ、ノーカット放映をすると
いう事前のＰＲの規模からすれば、予想を下回る結果だったのではないか
というのが本音の部分です。



フジテレビの独自の演出がなければ２０％を超えたのではないかと指摘を
受けているのが、映画の本編終了後のエンドロールを大幅に改変して独自
の映像（芸人やフジテレビのアナウンサー、一般人が主題歌を順番に歌い
オリジナル映像のＭａｙ．Ｊの歌が聴けなかった）を流して、さらに自社
の新番組の宣伝も映像の中に取り込んでいたためにノーカット上映に期待
していた人たとは怒り頂点に達したみたいです。

中学生の頃から映画が好きで５００円で三本立てのいわゆる名画座などで
映画を観てきた立場からすれば、映画鑑賞はエンドロールが終わるまでと
いうルールも知らないのかフジテレビは？と思いました。



特にこの映画は映画内容そのものも評価されましたが、劇中歌の場合だと
松たか子版、エンドロールだとＭａｙ．Ｊ版の「レット・イット・ゴー」
が大ヒットしたのですから、その歌をオリジナルとは直接関係のない人が
歌っている寄せ集めの映像と差し替えてしまったのは、映画に対する冒涜
だと言われても仕方ないレベルの失敗です。

吹替えなんだから厳密にはオリジナルではないという言い方をされる方も
いるかも知れませんが、それでもディズニーによる厳密な選考を経た上で
選ばれているのですから、ラストシーンをぶち壊してしまったのはやはり
大きな間違いであったと言わざるを得ないです。



フジテレビに限らず、ニュースの報道の場面でも本来の趣旨と外れたこと
をして視聴者を舐めていると言われることが目立つような気がしますから
感性の鈍ったテレビ局のスタッフが、オリジナルを軽視することによって
視聴者離れを起こしていることを反省し、視聴者が何を望んでいるのかを
真摯に受け止めて、番組作りをして欲しいものです。

歌の通りに「ありのままに」映画を放送すれば良かったと思いますよ。

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タグ：的外れ ノーカット放映 ディズニー フジテレビ アナと雪の女王