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恋するトマト [シネマクラブ]

日本でフィリピンパブが繁盛していた時代に作られた映画で、フィリピン
の女性と日本人中年男性が本気で恋に落ちて、二人で一緒に農業を始めて
トマトを実らせるという映画です。

koisuru_tomato.jpg

「ダビィンチコード」という日本では全くヒットしなかった映画の超拡大
ロードショーの余波で約二週間(一週間のトコロもありますし、全く公開
されなかったところもあります。)で公開打ち切りという仕打ちを受けて
興行的には全く盛り上がらないままの映画でしたが、日本人の懐具合だけ
を目当てに日本人と結婚するという批判的な目で見られていたフィリピン
女性と日本人男性の普通の恋愛を淡々と描いた佳作だったと思います。




「ダヴィンチコード」がほとんど意味が理解できないとさんざんな評価を
受けたのとは対照的に、「恋するトマト」は自主上映をする地方自治体が
いくつも現れるなど、高い評価を受けたことで、大資本の映画なら内容に
関わらず拡大公開される日本のシステムの弊害が如実に表れたという点で
日本の映画配給システムが見直されるかと思いましたが、他社の作品では
さんざんの評価をする割に自分の映画は途中で投げ出したのかと言われる
ほどの不出来な作品を作るお笑い芸人の映画が拡大公開されるなど、まだ
日本の映画公開システムには不備が多いと感じています。

という話はともかくとして、本題に戻ります。

フィリピーナと日本人の恋愛というと、偽装結婚とか仮想恋愛とか、妻子
を捨てて逃亡とか、会社のお金を誤魔化して逃避行とかね、怪しげな印象
がとても強いわけですが、それはあくまでも別世界の話であって、真面目
に愛を育んでいるカップルもいるんですよ、という物語をいかにも本当に
フィリピン女性と結婚していそうな大地康雄さんが、企画から脚本・製作
総指揮・主演まで務めて完成させた映画です。

そしてまた、農家というだけで結婚出来ない理不尽さ、実際に食べる物を
大切に育てている人たちが、恋愛対象とならない不可思議さなども、話の
中に織り込まれていて、多くの人に共感してもらえる映画だと思います。

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