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メジャーリーグでもっとも重要な40人 [スポーツ]

アメリカのメジャーリーグの情報誌の電子版で「メジャーリーグ150年
の歴史でもっとも重要な40人」が発表され、近鉄バファローズから移籍
した野茂英雄さんが37位で選出されたようです。



今でこそ日本のプロ野球からメジャーリーグに移籍する人は珍しくもない
ことになっていますが、メジャーリーガーのパイオニアとして野茂さんが
選ばれたことについて依存のある人はほとんどいないと思います。


イチロー選手が初めてポスティングシステム(ごく簡単に言えば、日本の
選手の中から一定のキャリアを積んだ選手の中で、本人と所属球団が了承
した選手について獲得交渉権を得るための入札制度)で、オリックスから
シアトル・マリナーズに移籍した時は、マリナーズの経営権が任天堂傘下
にあったということもあり、移籍まで全ての交渉が円満に進んだのに対し
野茂さんの場合は、移籍に対して球団側が難色を示し、嫌がらせのように
任意引退選手にしましたが、アメリカにまでは効力が及ばなかったために
ロサンゼルス・ドジャースとの契約が成立して移籍しています。

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近鉄時代は1億円以上の年俸でしたがメジャー移籍後は約1000万円に
激減しても、移籍したぐらいなので本当に近鉄という球団が嫌いだったと
いうことなのでしょう。(選手にそんなに嫌われる球団だから、球団自体
が存続できなくなったんだと思っています。)

近鉄球団は野茂さんに対し、優勝すると年俸を上げなければならないので
二位で良いとか、当時の監督の鈴木啓二はトルネードと呼ばれていた独特
の投球フォームを変えなければ使わないなど、自球団の代表選手に対する
とは思えない態度で接したことが移籍の最大の理由のようですから、年収
よりもやりがいを取って、自らの立ち位置を開拓することに成功した選手
として、メジャーリーグの歴史の中で重要な選手と言われるのも当然だと
思います。(根性論で名投手と呼ばれたような鈴木啓二や金田正一などは
下半身強化と称してとにかく走ることを要求していますが、結局は指導法
が分からないから、走る以外に思いつかなかったんじゃないのかな)

メジャー移籍後にはNOMOブームを作り、ドクターKと呼ばれるように
三振が多く、トルネードと呼ばれる投球フォームも人気になって日本人の
投手は使えるという評価を多くの球団に示したことが、ダルビッシュ有や
田中将大の移籍にも繋がっていると思います。

そういう意味で日本のプロ野球とメジャーリーグを繋いだ先駆者としての
功労も含めて、日本人として唯一40人の中に入ったのでしょう。

ちなみにイチロー選手は現役であり、なおかつ、引退後には即時殿堂入り
と言われているようなので、歴史の中の40人には入っていません。

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