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やっぱりコケる予感・不良映画 [シネマクラブ]

EXILEグループが出演する「HiGH&LOW THE MOVIE」
が公開され、初日の各映画館は満席の盛況で、映画を観た人たちの感想も
感動したとか、早く続きが見たいなどと高評価が目立ち、興収50億円の
目標をクリアするのは間違いないと嘘つきメディアが鐘太鼓を打ち鳴らし
必死の盛り上げ情報を垂れ流していますが、現実は舞台挨拶のあった会場
はまだしも、多くの映画館は空席が目立っている上、映画の感想は酷評が
大半だという状況にあります。

yankee_movie.jpg

そもそも事務所内も体育会系のノリで上下関係に厳しく、売り上げ目標に
到達しなければ気合が足りないという前時代的な発想の人達が作る友情と
絆の物語となると、今時流行らないヤンキー軍団の縄張り争いなんていう
不良映画にしかならないわけで、発想の貧困さにドン引きです。


バブルの頃に現れた「ちょい悪親父」みたいな感覚で、俺も昔は悪だった
なんて話に本気で相槌を打つようなのは聞いている相手も悪だったという
オチが付くような話なわけで、中学の頃は万引き、高校の頃はカツアゲで
金に困ったことはなかったなんて話をしみじみされて、カッコいい時代を
過ごしてきたんですね、なんていう人は普通はいないですよ。

映画サイトで批評を見るとアクションが超カッコいいとか、なんとかして
人を呼び込める訴求ポイントを書こうとしている評価者が満点の五点とか
付けていますが、内容がないものだから短いレビューを読むだけでこの人
かなり無理してるな、とサクラであることが見抜けてしまう悲しさ。

招待券をもらったから観に行ったけど時間の無駄だったとか、寝ていたと
書いている人の自然体のレビューを読んでいると、招待券とか試写会とか
無料で見せていただきながら、全く褒めることもないなんて、あまりにも
配慮が足らない人だなと思いつつ、本音で語る人の批評ほど参考になるな
と正直に思うのでありました。

メディアには「不良映画」ではなく「友情を描いた映画」だと言わないと
今後の付き合いを考えさせてもらう、というような表現の自由を無視した
憲法違反の要請も出ているようですが、ピアスをつけて猫みたいに相手を
睨んで吠えているような映画は「不良映画」としか表現できないですよ。
ということで、平和を求める人には全く向いていない不良の集まる映画の
話題を書かせていただきました。

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荻昌弘

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