ルマン２４・無念の中嶋一貴選手

毎年、今頃の時期に開催されて、世界のモータースポーツファンの注目を
集める大きなイベントである第８４回ルマン２４時間耐久レースが開かれ
例年の優勝候補であるポルシェが優勝しました。



但し、今年はトヨタのＴＳ０５０のドライバーの中島一貴が、ゴールまで
残りわずか数百メートルまで好調に首位を守っていましたが２４時間まで
後三分というタイミングで、車が急激に減速をしてホームストレート上で
停車してしまうというアクシデントが発生して、１分半の差を付けていた
ポルシェに抜かれてしまうという結果に終わりました。

最終周回を一位で走り終えたポルシェが優勝し、三位につけていたトヨタ
の小林可夢偉が二位でゴール、停止していた中嶋一貴のマシンはなんとか
走り出したものの最終の周回が規定時間内に走れなかったために失格、と
いう結果になり、ルマンの怖さがリアルに感じられました。





ポルシェにとっては奇跡的な見えない力による後押しがあったことで優勝
を飾ることが出来ましたが、トヨタにとっては見えざる力によって、ほぼ
確信していたであろう悲願の優勝は来年に持ち越しになりました。

ホームストレートに入って、うなだれ気味のポルシェのガレージと真逆の
高揚感に満ちたトヨタのガレージが、ほんの一瞬で立場が逆転する瞬間は
シナリオのある映画では表現できない光景を見ることが出来ました。

優勝へと向けて、２３時間５７分を仲間と共に戦ってきた中嶋一貴選手に
とっては、信じたくない現実だったと思いますが、まだ来年があり再来年
がある若さがありますから、また新たな一年に向けて頑張ってください。

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