ラニ（武豊騎手騎乗）は三着

アメリカの三歳馬の三冠レース（ケンタッキーダービー、プリークネスＳ
ベルモントＳ）の全レースに出走した、武豊騎手騎乗のラニは、８番人気
で出走し、３着でゴールして三冠レースを終わりました。



日本のクラシック三冠は、４月の皐月賞、５月の日本ダービー、１１月の
菊花賞ということで、約六か月の間に三つのレースが行われるのに対して
アメリカの三冠は、五月の上旬のケンタッキーダービーに続いて、五月の
中旬のプリークネスＳ、そして六月初旬のベルモントＳと一か月半の間に
三つのレースを戦うために、全部のレースに出走する馬はほとんどいない
過酷な三冠ということにっていて、大体は一冠を制すると無理はしないと
いうか、三冠を制覇しようという馬主もそんなにはいません。

そんな中、馬の体調を整えつつ、疲労による怪我を予防しながら三冠全て
に出走したラニは日本で思っている以上にアメリカで注目されていたもの
と思われますが、三冠レースに皆勤したタフな馬体だけでなく、第一回の
ケンタッキーダービーで９着、プリークネスＳでは５着と距離が伸びて、
疲れが溜まっているはずのベルモントＳで三着に入った能力の高さも称賛
の対象になっているようです。

日本の調教馬として初めて三冠レースに出走して登録料や滞在経費なども
かなりかかっていると思いますが、アメリカの最高峰のレースに全レース
で出走し、順位を上げていくという実力を見せたことで、ノースヒルズの
前田代表は世界に誇れる日本のホースマンの地位を得たことでしょう。

三歳限定ですから、ラニがまた来年走るわけにはいきませんが、アメリカ
にはまだまだ重賞はたくさんありますからね、今後の数戦以内に武豊騎手
が勝ってアメリカの生産界からも注目されることになるかも知れません。

田端到・加藤栄の種牡馬事典 2016-17 田端 到 加藤 栄 by G-Tools

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