ラジー賞・2015年でもっとも酷い作品は [シネマクラブ]
2月29日に、ハリウッドで開催されたアカデミー賞の授賞式に先駆けて
アメリカ・ロサンゼルスで昨年一年間で最も不出来だった作品を選出する
第36回のゴールデン・ラズベリー賞(通称:ラジー賞)の発表が行われ
官能小説を原作に映画化した「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」と
ヒーロー・アクション映画の「ファンタスティック・フォー」の二作品が
同時受賞しました。(二作品が受賞するのは初めてのことです)
世界的に大ヒットした原作と言われている「フィフティ・シェイズ・オブ
・グレイ」ですが、日本では平積みされていても売れている感じはなくて
上下巻に分割されている装丁で価格も高い割に、内容はかなり現実離れの
感覚が強い官能小説でしたから少なくとも世界で大ヒットの中の「世界」
に日本は入っていないのではないかと思います。
映画もダラダラとした印象が強く、18歳未満は見られないというほどの
潔さもなく、あのストーリーを官能的に描くのであればポルノ映画出身の
日本の監督の方が絶対に才能があると思います。
誤解されないように書いておきますが日本のポルノ映画(AVではない)
の監督は低予算、短い製作日数、映倫の壁と戦いながら、密度の濃い秀作
を撮り、後に一般映画の監督として活躍している人が多数います。
決してポルノ映画はポルノ映画の監督で十分とか、そういう意味合いでは
ないことはご理解いただきたいです。
「ファンタスティック・フォー」も酷かったですね。
いろいろなマーベル系の作品を参考にしたような、リスペクトしたような
それでも全然思いが伝わらない、みたいな複雑な背景があるような感じも
しないでもないですが、それでも面白くなかったです。
両方ともネット配信の映画を無料で見たので、金返せ!とは言えませんが
映画館で観ていたら、高い1800円だっただろうなと思います。
ということで、ラジー賞の選出には大いに納得したのでありました。
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