ジョン・レノンの髪束が３９０万円

ニューヨークの自宅前で凶弾に倒れた、元ビートルズのジョン・レノンの
髪の束がオークションに出品され３万５０００ドル（日本円に換算して）
約３９０万円で落札されました。



出品された約１０センチの長さの髪の束は、５０年前にジョン・レノンが
出演したブラックコメディーの「ジョン・レノンの僕の戦争」という映画
の撮影の際、ヘアメークを担当した美容師が保管していたものでこれまで
オークションに出品されたジョン・レノンの髪束の中でもっとも量が多い
ということも高値が付いた理由だと言えそうです。

昔から「トラは死んで皮を残す」という言葉がありますが、伝説になる程
の有名人は髪の毛を残しても、レントゲン写真（以前のオークションでは
マリリン・モンローのレントゲン写真とカルテが出品された）を残しても
高い価値が認められるようですね。

有名人なら価値があるかも知れませんが、日本においては女子高校生の涙
とか切った爪を欲しがるなんて話があって、それもまたどうかと思います
が、見方によっては仏像とかキリストのクロスみたいなもので、偶像崇拝
の形を変えたものだと思えば、それもまたありなのかなと思います。

オウム真理教の教祖の風呂の残り湯を何万円も出して買っていたという話
も事件当時にはありましたから、人の心の奥底には冷静な気持ちでは判断
し切れない何かを求める欲望があるもののようです。

どんな場合でも同じだとは言いませんが、そんな心理状態を上手く操って
成立するのがオークションだと言えそうです。

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