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「天空の蜂」9月12日公開 [シネマクラブ]


自衛隊に納入される国内最大のヘリコプターが遠隔操縦によって奪われて
福井県の敦賀にある原子力発電所まで飛行し、原子炉の上空でホバリング
を開始したところで犯人からの要求が伝えられました、というところから
始まるのが松竹映画「天空の蜂」です。

tenkunohachi.jpg

燃料が尽きて原子炉建屋に落下するまでの間に全国の原子力発電所の運用
を停止しろというのが犯人からの要求で、ヘリコプターの支配権の奪還と
原子炉への墜落を防ぐための方策、犯人との交渉がこの映画の見どころに
なると思いますが、予告編だけでは詳細は分かりません。




遠隔操作によって動いているヘリコプターには、ヘリコプターの納入式に
参加する予定で家族で来ていたヘリコプターの設計技師の息子がトラブル
に遭遇して一人で乗っていることから、江口洋介が演ずる息子を助けたい
ヘリコプターの設計技師と、本木雅弘が演ずる原子炉の設計技師の葛藤を
描いたドラマということになります。

映画の立ち位置としては犯人側ではないため、テロを抑止する方策を考え
実行に移す側が正義として描かれていますから、テロを成功させて日本の
原子炉を全部停止させるという方向では映画は終わらない感じです。

個人的には、原子力発電所廃絶のきっかけになるようなダークヒーローが
登場する映画があっても良いと思うんですけどね、まだまだそこまで日本
の映画会社は度胸はないでしょうね。

天空の蜂 (講談社文庫)天空の蜂 (講談社文庫)
東野 圭吾

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コメント 2

majyo

この本は、最近読みましたから
映画化は興味あります。
撮影とか、自衛隊の協力受けるのかな?
永遠のゼロみたいに
原子力発電所廃絶のきっかけになるようであれば良いけれど・・・・
by majyo (2015-09-03 19:27) 

suzuran

majyoさん:
コメントありがとうございます。

実際に小説が発表されたのは、1995年ですから20年前ですね。
本が出版された当時は、原子力行政は「進撃の巨人」状態でしたから
映画化なんてどこも企画が上げられなかったという話があります。

余談ですが、原子力政策を推進していたのが正力松太郎ですから
日本に原発の害悪を振り撒いた元凶の一角に読売グループがあるので
原子力発電所は人間を破滅させる進撃の巨人で間違いないかと思います。

それはともかく、原子力発電所を廃棄せよという要求が映画の中とはいえ
発言できるようになって、メジャーの松竹が映画化したことは一つの意義
あることのように思います。

国策に合致していない部分があるので、自衛隊の協力は得られなかった
みたいな感じですね。〈自衛隊の協力という表記がクレジットにない)


by suzuran (2015-09-05 08:23) 

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