ホテルのビデオ・オンデマンド [テレビ・ラジオ・メディア]
でもVOD(ビデオオンデマンド)システムが一般化していて、客室内に
映画の番組表みたいなものが置いてあります。
大体は、一日1,000円で映画を見放題ということになっていますが、
普通にホテルに宿泊して室内に何時間居るかといったら夕方から翌朝まで
の精々12-14時間ぐらいでしょうし、当然、寝る時間もありますから
見ることのできる映画の数なんて2-3本だとは思います。
ビデオオンデマンドのリストの中にはアダルトビデオも含まれているので
実は映画を見るつもりなどない人が、領収書にVODと書いてあった時に
いやあ、どうしても見たい映画があってさ~なんて言い訳をする時のため
に導入されているのかな?とも思いますが、それはどうでもいいです。
私が見た時には、300本から選択できるということでしたが、その内の
三分の一ぐらいはアダルトビデオで、映画自体は邦画も洋画もメジャーな
作品はありませんでした。
私が選択したのは、いかにもB級映画っぽい作品で、日本語のタイトルは
「フィアー・フロム・デプス」。
日本どころかアメリカでも劇場未公開のいわゆるテレビムービーで日本的
な表現だと「ワイドドラマ」とか「二時間ドラマ」になります。
日本で未公開にも関わらず、日本版に英語のタイトルを付ける意味がよく
わかりませんが、原題は「SEA BEAST」でした。
アンコウが進化したと思われる未知の海洋生物が、発達した手足を使って
陸上に餌=人間を探しに現れて、小さな漁村の人々が食い散らかされると
いうストーリーで、ネタバレ宣言はしていないので結末は書きません。
何も思考回路を使わなくても見ているままがありのまま、みたいな内容で
お気楽なんですが、こんなのテレビで放映していいのか?と思ってしまう
ような残虐シーンが相当あります。
食いちぎられた腕が海中から浮かんできたり、内臓を食い荒らされている
死体が転がっていたり、内臓だけが地面に落ちていたり…頭からガブリと
噛まれて頭部だけが飲み込まれてしまうシーンなんてのもあって血の出る
映画に弱い人だったらピクピクしちゃうかも知れません。
セル&レンタルもされていますので、B級ホラー映画が大好きで前向きに
作品と向かい合える人ならば、そこそこに面白いかと思います。
特筆すべきは主役男性の娘役を演じている女性で、包丁や手斧を使って、
海洋生物のチビ助達をザクザクと切って刺して退治していく場面は女性の
強くなった現代を象徴しているようで視点を変えると面白いです。
たまには無意味とも思える映画も良いものだと思いました。
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