「はだしのゲン」閲覧制限撤回

松江市教育委員会は思想的背景から恫喝に近い形で高知県在住の男性から
一方的に図書室からの排除を迫られていた「はだしのゲン」の閲覧制限を
撤回することを決めました。

原爆投下とその後の悲惨な状況を被爆者である、故・中沢啓治氏が描いた
漫画「はだしのゲン」の一部の描写が過激だとして、松江市内のすべての
小中学校で閲覧制限をされていましたが、子どもの権利の侵害であること
表現の自由に対する不当な制限であることを考えれば、当然の結末であり
高知市で圧倒的な低得票率で市議会議員選挙に落選して、腹いせのように
松江市で偏向的思想を根拠に閲覧制限を陳情（実際には女性職員を二人の
男で恫喝する様子を自ら動画サイトで公開しています。）した男性の思惑
は雲散霧消となりました。

原爆投下後の悲惨な状況は無かったと主張していますが、陳情した男性は
１９７８年生まれであり、戦時中の様子など知る由もありません。

「日本兵を悪く描いている」「天皇陛下に批判的」と、閲覧制限の理由を
数々並べていますが、当時と現在の心情に違いがあるのは当然であり戦争
によって肉親が亡くなった当時の記述の中に、日本人であっても日本兵に
対する憎しみがあっても、それは当たり前だと思います。

たかが漫画だと陳情者は言いますが、そう思うのであれば、たかが漫画に
目くじら立てることなく、自分で推薦する本を全国の図書室に寄贈すると
いう方向で主義主張をしてもらいたいと思います。

〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻 中沢 啓治 by G-Tools

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